小さなごちそう

プロダクトマネジメントや日々の徒然について

(予告)プロダクトマネージャー・カンファレンス2017を開催します

昨年の10月に第一回目を開催したJapan Product Manager Conferenceですが、第二回目を年内に開催予定です。去年と同じ実行委員メンバーで既にキックオフし、現在企画を詳細化してます。 こちら↓の画像は昨年の登壇者の皆さま。すごいです。第一回目にも関わ…

GEの復活とプロダクトマネージャー制

GEが「シリコンバレー式」の価値創造プロセスを取り入れる過程を取材して書籍化した本書。めちゃ面白い。 GE 巨人の復活 作者: 中田敦 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2017/06/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る リーマン・ショックを機…

プロダクトマネージャーなんていらない?

プロダクト開発において「プロダクトマネジメント」は必須だ。ユーザー課題を解決できる、技術的/社会的に実現可能、経済的継続性がある(要は儲かる)、そんなプロダクトを定義して実現し、世に送り出すこと。ざっくり言うとこれがプロダクトマネジメントで…

モデリングしてますか?

インターネットサービスは非常に多くの要素が相互作用する複雑なシステム。システムの理解にはモデリングが必要だ。問題というものは定義しないと解決出来ない。同様にシステムはモデリングしないと振る舞いを変えられない。モデル化することでシステムの過…

プロダクトマネージャーに訊く #9:Increments及川さん

— 今回はIncrementsでQiitaのプロダクトマネージャーを担当されている及川さんにお話を伺います。早速ですがQiitaの概要やサービスコンセプトについて教えてください。 Qiitaはエンジニアのための情報共有コミュニティサイトで、様々なユーザーが技術の習得…

大人にも読んで欲しい「はじめてであう すうがくの絵本」

子どもが読んでいた絵本にとても感銘をうけたので紹介する。 はじめてであう すうがくの絵本 (1) 作者: 安野光雅 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 1982/11/20 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (29件) を見る 本書は足…

ランニング再開に向けて治療中

昨年の年始からランニングを始めて走ることが習慣としてすっかり定着していたのだが、この3ヶ月一度も走れていない。原因は右足の裏にできたウオノメだ。最初は「素足で歩くとちょっと違和感があるな」という程度だったのだが、放置しておいたら痛くてまと…

読書メモ: 教育者のための「計算論的思考」入門ガイド

先日発売したComputational Thinking(CT、計算論的思考)の入門書を早速購入。著書の一人は以前このブログでも紹介したキキ・プロッツマン氏。 Computational Thinking and Coding for Every Student: The Teacher’s Getting-Started Guide 作者: Jane Krauss…

読書メモ:スノーピークのプロダクト開発とマネジメント

アウトドア・ブランドのスノーピーク、山井社長による著書。 スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営 作者: 山井太 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2014/07/16 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 「私達は自らもユーザーである…

読書メモ:Harley Davidson Japan(HDJ)のマネジメント

昨年、10数年ぶりにバイクに乗ったところ思いのほか楽しく、勢いで大型二輪の免許を取得してしまった。ドラマ「Beautiful Life」でTW200に乗るキムタクに感化されて普通二輪の免許したので、教習所は15年ぶり。以前乗っていたのが120kg程度のFTRだったことも…

Product Principles(製品の原理原則)とは

(この記事はProduct Manager Advent Calendar 2016の24日目のエントリーです) Product Principles(製品の原理原則)とは、プロダクトの方向性を決める意思決定の基準となるものだ。Inspiredの13章で解説されているものを超ざっくり要約すると下記のような…

因果ループ図でプロダクトの改善点を考える

システム思考では、システム(物事が動くカラクリ)を因果ループ図(Causal Loop Diagram)によってモデル化する。例えば、人口の増加は下記のようにモデル化される。 出生数が増えれば人口が増える。人口が増えればさらに出生数が増える。このサイクルだけ…

プロダクトマネージャーに訊く #8:CyberZ中村さん

— 中村さんの担当プロダクトを教えていただけますか? 4年前にCyberZに入社し、スマホ向け計測ツール『F.O.X』のプロダクトマネージャーを2年半つとめた後、現在はOPENREC.tvというゲームに特化した動画配信プラットフォームの開発マネージャーを担当してい…

Computational Thinkingとは何か

Computational Thinking(CT/計算論的思考)とは問題解決のプロセスを分解したもので、その名の印象とは異なり、科学分野のみならず人文領域も含めてあらゆる問題の解決に使える手法だ。 1. Decomposition(問題の分解)複雑な問題を解決可能なレベルまで分…

プロダクトマネジメントが難しい7つの理由

企画の承認を得たら要件を整理して共有し、成果物レビューしてリリースされたらプロモーションを行う。言葉にすると簡単だけど、プロダクトマネジメントが一筋縄では行かない理由は何なんだろうか。 自分たちが提供できるもの、提供したいものを作ってしまう…

プロダクトマネージャーカンファレンス2016を開催します

おそらく日本初となる、プロダクトマネジメントをテーマとした大型カンファレンスを10月に開催します。私も9人の実行委員の一人として企画に参画しております。 先日、登壇者の情報を一部公開しましたが、皆さん第一線で活躍する著名な方々です。 また、第一…

プロダクトマネージャーに訊く #7:シャノン堀さん

― 堀さんご自身について教えてください。 株式会社シャノンのCTOの堀です。技術部門のマネジメントをしています。 開発のディレクションと製品企画のディレクションを両方担当していますが、製品企画のほうがウェイトが大きく、7割ぐらいの時間を製品企画側…

プロダクトマネージャーに訊く #6:スマートニュース渡部さん

― まずご自身について教えて下さい。 スマートニュースの渡部です。SmartNewsにはニュースと広告という2つのプロダクトがあります。それぞれ開発体制もサーバーもコードも全く別のプロダクトで、私は広告プロダクトの『SmartNews Ads』の責任者としてプロダ…

2016年7月号:注目記事まとめ

プロダクトマネジメントに関係する記事で、7月に話題になった記事、気になった記事をピックアップしてご紹介。 コンセプト・メイキング ↑ クリエイティブ・ディレクションのIdeationプロセスを分解して解説。こうあるべきという哲学や情熱がスタート地点にな…

成長企業が知っている人材採用の秘密

ウィルス進化論という学説がある。ウィルスの遺伝子が感染した宿主の遺伝子に逆転写され、それが生物の非連続な進化をもたらす、というものだ。一般的に認められた学説ではないが実に興味深い。 ウィルス進化説とは異なる話だが、生物の細胞内のミトコンドリ…

プロダクトマネージャー オフ会#4 @GMOペパボ イベントレポート

プロダクトマネージャーのコミュニティ、Product Managers Japan (PMJP)のオフ会レポートです。 今回も80人の参加枠が告知後数十分で埋まってしまいました。前回と比べて女性の参加者が増えたかも?会場提供いただいたGMOペパボ株式会社さん、ありがとうござ…

プロダクトマネージャーのための注目記事まとめ(2016年6月号)

プロダクトマネジメントに関する記事で、6月に話題になったものをピックアップしてご紹介。 課題発見、アイデア創出 広告会社出身の方の記事ですが、プロダクトマネジメントを含めてあらゆるジャンルの課題解決に共通のアイデア発想法が紹介されています。 …

プロダクトマネージャーに訊く #5:GMOペパボ山本さん(後編)

良いチームが良いプロダクトを作る ― minneに異動してから、PMとしてまずどんなことをしたのでしょうか? 去年の9月にminneチームに異動して最初に気がついたのは、規模が大きくなって全体感が見えづらくなっていることでした。minneチームではGitHub Enterp…

プロダクトマネージャーに訊く #5:GMOペパボ山本さん(前編)

― まず山本さんご自身について教えて下さい。 GMOペパボ株式会社の山本です。ハンドメイドマーケット『minne(ミンネ)』のプロダクトマネージャーを担当しています。 2003年にまだ社員数が非常に少ない時代のペパボにデザイナーとして入社しました。まだ10…

2016年5月の注目記事まとめ

プロダクトマネジメントに関する記事で、5月に話題になったものをピックアップしてご紹介。 Inspiredで紹介されているフレームワークを、eurekaでは実際にどのように使っているか解説されています。 プロダクトマネージャーの思考をブラッシュアップする9つ…

プロダクトマネージャーに訊く #4:Kaizen Platform瀧野さん(後編)

チーム開発を成功させるためのプロダクトマネジメント ― 最近、日本でもプロダクトマネジメントが注目されていますが、その理由はなんだと思いますか? 小さいチームでも大きな影響力を持ちうることや、チームの力を最大化することで新たな価値を生み出せる…

プロダクトマネージャーに訊く #4:Kaizen Platform瀧野さん(前編)

― 自己紹介をお願いします。 Kaizen PlatformのSVP of Productionの瀧野です。現場のプロダクトマネジメントをしながら、プロダクト開発組織のマネジメントを行っています。 Kaizen Platformは現在日米あわせて100名ほどの組織ですが、2年前に10人目の社員と…

プロダクトマネージャーに訊く #3:Smarby矢本さん

― 簡単に自己紹介をお願いします。 smarbyのプロダクトマネージャーの矢本です。smarbyはブランド子供服の日替わりセールアプリです。2014年に4人でスタートしたのですが、現在はパートタイムを含めて30人ほどの会社になりました。 Yamotty Blogというブログ…

消費者インサイトとは

インサイトとは? なぜインサイトが重要か 出せば売れる時代ではなくなった スペックや価格だけでは購買意欲を刺激できない 消費者は自分自身の欲求や行動を理解していない インサイトの実例 プレミアムアイスクリーム なぜスーパーマーケットで2個しか買わ…

プロダクトマネジメントの起源と歴史

MindTheProductに米国のプロダクトマネジメントの起源と歴史が解説されている。 P&Gのニール・マッケロイ(Neil H. McElroy)が1931年にブランドマネージャーの職務定義に関する800語のメモを書く。徹底的なフィールド調査と顧客との交流を推奨。セールスから…