プロダクトマネージャーの道具箱

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小さなごちそう

プロダクトマネジメントや日々の徒然について

チームで発想するための4つのヒント

スティーブ・ジョブズが「近所に住む元職人の老人が、石ころを研磨機で綺麗な玉に変えるのを目の当たりにした」という子供の頃のエピソードと共に、チームワークについて次のように語っている。

That's always been in my mind my metaphor for a team working really hard on something they're passionate about. It's that through the team, through that group of incredibly talented people bumping up against each other, having arguments, having fights sometimes, making some noise, and working together they polish each other and they polish the ideas, and what comes out are these really beautiful stones.

(情熱をもってチームで働くということはこれと同じだと思う。才能のある人達がお互いに衝突しあって議論し、時には喧嘩もして大騒ぎしながらアイデアを磨きあげる。そうして本当に美しい石ができあがるんだ。)

Steve Jobs: The parable of the stones

 チームで何かを生み出すというのは、まさにこういう事だと思う。遠慮せずお互いに意見を出し合い議論する。ただ議論の仕方を間違えると時間の浪費になるだけでなく、チームとしての存続も危うくなる。チームで生産的な議論を行うためにはコツがいくつかある。

1.「人はバイアスから逃れられない」ということを前提とする

「どんな優秀な人でもバイアス(思い込み)から逃れられないものだ」と諦めてしまおう。そうすると自説にこだわり過ぎず間違いを認めることができるし、他の人の良いアイデアを受け入れることができる。議論とはバイアスに気がつくために行うものだ、ぐらいに思っておけば間違いを恐れずに済む。

2. Problem vs. Usの構図にする

You vs. Meの構図にしない。これはホワイトボードを使うことで意外と簡単に実現できる。それぞれの主張はホワイトボードに書き、皆でホワイトボードに向かうことで、誰の発言かにとらわれることなく問題解決にフォーカスできる。

3. 同じボートに乗って同じゴールを目指していることを意識する

運命共同体としてお互いの欠点やスキル不足は補い合う。ボートが最も早く目的地に着くための方法を考える。チームの誰かを非難したり、自分ばかり苦労して不公平だ、などと言っても始まらない。(ただし、時には同じボートに乗る資格を問わなければならないこともある)

4. 沈黙を打ち破る勇気を持つ

議論が膠着して出口が見えなくなり誰も発言しなくなる、という時もある。そうした時に進んで沈黙を破り、同意できていることは何か、同意できないことは何かを再確認する。

もちろんテクニックや個々人のマインドセット以上に、ゴールへの共感やメンバー間の信頼関係が重要なことは言うまでもない。

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