プロダクトマネージャーの道具箱

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小さなごちそう

プロダクトマネジメントや日々の徒然について

忍術でもええで(アイデアを生む3つの要素)

西堀 栄三郎という方をご存知だろうか。東芝の技術本部長を務めた技術者であり、南極越冬隊の隊長を務めた登山家でもある。戦後の日本の工業発展に大きく貢献したと言われている方だ。僕が密かに心の師匠と呼ぶ人の一人だ。

西堀先生によるとアイデアを生むには「切迫感」「考えてみりゃ」「知識」という3つの要素が必要だという。

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※西堀流新製品開発p218をもとに作成

西堀先生は南極越冬隊の隊長として、隊員に電気を起こすよう指示する。ただある事情で石油がない。

そこで先生は隊員にこう伝える。
「忍術でもええで」
とにかく何がなんでも電気を起こしてほしい。忍術でエイっと電気を起こしても構わない。

そう言われると隊員は「石油がないから電気を起こせません」とは言えない。
隊員は知恵を絞ったあげく、アザラシの油で電気を起こしたという。

・必ず電気を起こさねばならない(切迫感)
・よくよく考えてみれば、石油以外の燃料でも発電機は動く(考えてみりゃ)
・燃料は有機物であり、動物の油も有機物である(知識)

難問を解決するアイデアを生むには、一定以上の思考量が要求される。諦めずに思考を続けるには、必ず問題を解決するという強い意思、切迫感が必要だ。また、「よくよく考えてみれば」と前提を疑う水平思考的アプローチや、技術的知識・科学的知識も必要とされる。

問題解決に行き詰まった時は、この3つの要素のうちどれが自分に足りないのか、考えてみると良いかもしれない。 

西堀流新製品開発―忍術でもええで

西堀流新製品開発―忍術でもええで

 

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10月9日(金)にプロダクトマネジメントに関するイベントを開催します。