読書メモ: 教育者のための「計算論的思考」入門ガイド
先日発売したComputational Thinking(CT、計算論的思考)の入門書を早速購入。著書の一人は以前このブログでも紹介したキキ・プロッツマン氏。
Computational Thinking and Coding for Every Student: The Teacher’s Getting-Started Guide
- 作者: Jane Krauss,Kiki Prottsman
- 出版社/メーカー: Corwin
- 発売日: 2016/11/15
- メディア: Kindle版
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- なぜCTが必要なのか
- Computer Science(CS)との違いは何か
- ExcelやWordの使い方を習うのはCTではない
- CTの基本4要素、Decomposition、Pattern Recognition、Abstract、Automation(Algorithm)とは
などが平易に解説されている。うちの娘の小学校にもコンピュータークラスがあるのだが「パソコンの使い方」の域を出ていない。日本におけるCT普及のためにも日本語版をぜひ出して欲しい。
CTの4要素はエクササイズがいくつか用意されていて実際に子供に教える際に参考になりそう。ただ大人に教えようとするともう少し日常的な課題や実務につながるような例が欲しいところ。
CTとはいわばコンピュータを使って問題解決をするために必要な考え方。ソフトウエア領域でプロダクトマネジメントに関わる人にとってはシステム思考と合わせて必ず身につけるべき思考法だと思われる。