小さなごちそう

プロダクトマネジメントや日々の徒然について

企業がソーシャルメディアで影響力を持つにはどうすればいいのか

ソーシャルメディアサミット2013に参加。ソーシャルメディアマーケティング利用をテーマにしたセッションが展開され、色々と考えにるきっかけを与えられたセミナーだった。

 サミットでは各セッションで「効果測定をどのようにして行うか」がディスカッションテーマの一つになっていたが、この問いに対する明確な回答がセッション中では示されていなかったように思う。
 ユーザーのつぶやきが顧客理解に繋がった、製品開発のインプットになった、担当者のモチベーションがアップしたという定性的な実感は、ソーシャルメディアマーケティングに対して大胆な費用投下を行う判断材料としてはやや頼りないものに思える。
 
効果測定が難しいのは、ソーシャルメディアでのクチコミのボリュームが、売上との相関を観測できるレベルまで達していないということではないだろうか。
 結局の所、ソーシャルメディア上で売上を左右するような影響力を持ちたいのなら、TwitterのフォロワーやFacebookページのファンを増やし、公式アカウント・公式ページをペイドメディア並にリーチ力のある「自社メディア化」するレベルにまで育てるしかないと思うのだがどうだろうか?
 
 
ソーシャルメディア上でクチコミがクチコミを呼ぶようなキャンペーンを展開して、売上にインパクトのあるレベルの結果が得られたという例もあるのだろうが、まぐれ当たりに近いし、再現性が低い。バイラルに広がり何万回もシェアされるようなキャンペーンや面白コンテンツを継続的に提供するのはそもそも難しい。
 
ソーシャルメディアで再現性のあるプロモーションを展開するには、ある程度ボリューム感のある数のファンを母数として獲得する必要があると思う。