プロダクトマネージャーの道具箱

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小さなごちそう

プロダクトマネジメントや日々の徒然について

プレスリリースの書き方

広報

プレスリリースを書くのに毎回苦労している。

どうすればニュースメディアの記者の目に止まるのか、記事の閲覧者に伝えたいメッセージが伝わるのか、毎度悩みながら文章をひねり出している。 

プレスリリースに対する基本的な考え方については、ビルコムさんの下記の記事がとても参考になる。 

WebPRの仕掛け方:メディアに火を付けるコツ【前編】 (2/3) - ITmedia エンタープライズ

(1)新規要素:新しいサービス、製品、ビジネスモデルや新発売、新会社設立、新キャンペーン開始などの要素。また「国内初」など、これまでに無い取り組みもニュースの価値を高くする。

(2)季節要素:夏休み、運動会など季節性がある情報。単なる商品の発売だけではニュース性は薄いが、例えば9、10月などの運動会シーズンに、運動会をテーマとした商品(お弁当箱など)に関する情報はニュース性が高くなる

(3)時流要素:世界不況や天災など時事性が強い要素を含んだ情報。大きな政治問題や国際情勢だけでなく、消費者の話題に挙がりやすい「お弁当ブーム」なども含む

(4)実利要素:情報の受け手にとって実利性が高い情報。価格の値下げやキャンペーン情報が該当する

(5)技術要素:これまで不可能だったことが可能になる技術はニュース性が高い。新型エネルギーや新型ディスプレイなどが一例である。

(6)大成要素:現時点では小規模だが、将来大成するようなサービスや商品の情報。モバイル市場や環境関連ビジネスなどは報道される機会が多い。

(7)実績要素:すでに始まっているサービスや製品でも会員数、売上などの成功実績を入れるとニュース価値が高くなる。映画の興行成績や企業の決算情報が該当する。

要はプレスリリースを読む記者が「新しい!」と思ったり「面白い!」と思ったりする要素を盛り込めば良いのだが、新製品の発表ではなく製品の改善に関するリリースだと、記者が驚くような新規性を示しにくい場合もある。そういう場合には、「ゴールデンサークル」を元にフォーカスすべきポイントを整理すると良いと思う。

思考の整理日記: Whyからはじまるゴールデンサークル:シンプルかつ応用度の高い思考アイデア

「人は『何を(What)』ではなく『なぜ(Why)』に動かされる」というものです。「なぜ」というのは、自分の動機やビジョン・理念とも言えますが、自分が信じていることを語ることで、共感が生まれれば人々を惹きつけるという考え方。

Why / How / Whatを製品開発プロセスに当てはめるとWhyは「戦略」、Howは「技術」、Whatは「製品」となる。

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もし製品の機能性の向上が改善レベルに留まり製品特性で新規性をアピール出来ない場合は、なぜその製品の改善を行ったのか、という戦略部分にフォーカスしてみる。市場の変化、販売状況の変化、ユーザーニーズの変化など、製品を改善した根拠や市場機会を見いだしたファクトの部分に記者の関心を引く要素はないか考える。なお上で引用したように、Why(戦略)は共感を得るような「ストーリー」を描きやすい。

戦略部分でアピールできる要素がなければ、製造に利用された技術にフォーカスする。

「ビルコムの7要素」でいうと、Whyは時流要素、Howは技術要素、Whatは新規要素が対応するのだが、より構造化した切り口として、ゴールデンサークルがわかりやすいのではないかと思う。