小さなごちそう

プロダクトマネジメントや日々の徒然について

考える技術

読書メモ: 教育者のための「計算論的思考」入門ガイド

先日発売したComputational Thinking(CT、計算論的思考)の入門書を早速購入。著書の一人は以前このブログでも紹介したキキ・プロッツマン氏。 Computational Thinking and Coding for Every Student: The Teacher’s Getting-Started Guide 作者: Jane Krauss…

Computational Thinkingとは何か

Computational Thinking(CT/計算論的思考)とは問題解決のプロセスを分解したもので、その名の印象とは異なり、科学分野のみならず人文領域も含めてあらゆる問題の解決に使える手法だ。 1. Decomposition(問題の分解)複雑な問題を解決可能なレベルまで分…

良いデザイン、良いプレゼン、良い文章。

企画業に関わる人はこの3つのスライドの内容を基礎スキルとして押さえておくといいんじゃないかと思います。質の高い教科書がネットで無料に手に入る、良い時代です。 この3つのスライドを見て感じるのは、「見た目の美しさ」が「情報設計の良し悪し」と密接…

仮説ファースト - 情報量と思考力は反比例する

これは確かにその通りかもしれない。 「思考力を奪うSNS時代」面白い。1:判断力と情報量は反比例する。2:情報が多すぎると、人は選択を放棄する。3:情報が多いほど、排除した選択肢を後悔する傾向が高まる。4:決断を促すのは、質の高い情報ではなく…

企画における笑いの効用

「良い企画をつくりたければ笑え、苦しい時ほど笑え」 先日とあるマーケティング関連の講座で聞いた話です。 「毎朝鏡に向かって良い笑顔ができるかどうか確認せよ。それだけで大きく変わる」 とのこと。理由の詳しい説明は無かったんだけど、なるほどなと思…

「午前10時のコーヒー」問題について考えてみた

最近、ミクシィ経営陣の皆さんのブログが面白い。 ▼育成プログラム、第一回目のテーマは 「午前10時のコーヒー」 - The Songlines - 渋谷で働くCFOブログ 【テーマ】午前10時のコーヒー 「午前10時にミクシィ社ではコーヒーメーカーの素材入れ替え作業が行わ…

バリュー・プロポジションを導くには、3Cを「名詞」ではなく「問い」で考える。

製品企画を行う上で、最初に3C分析を行うことが多いと思う。 3CはCustomer、Competitor、Companyの3つを表しているが、単に顧客、競合、自社に関する観察事実を羅列しただけでは分析にならないし、市場機会が見えてこない。 3Cを「顧客」「競合他社」「自社…

ブレストの目的は「アイデアを出すこと」ではない

photo credit: Nina Matthews Photography via photopin cc ブレストってあまり好きじゃなかったんです。 元々僕は議論が発散していくのが嫌いなタイプ。発散する議論の論点を整理するのに快感を覚えるタイプです。 なので「発言を否定しない」が基本ルール…

論点候補を洗い出すコツ

内田先生の「論点思考」を再読中。 論点思考では「現象」と「論点」を区別する。現象は単なる観察事実であり、現象に対して問題解決を図ると成果が上がらない。真に解くべき問題が論点である。 論点の見極めには論点の候補を洗い出す必要がある。論点候補の…

深く考える力を身につけるには

子どもには深く考える力を養って欲しい。社会に出てからも伸びる人っていうのは、深く考える力を持っている人だと思う。 でも深く考える力ってどうやって育てればいいんだろうね。 深く考えるためには「差異に気がつく」ことが必要だと思う。 AとA'の差異に…