プロダクトマネージャーの道具箱

小さなごちそう

プロダクトマネジメントや日々の徒然について

プロダクトマネージャーの仕事

Product Principles(製品の原理原則)とは

(この記事はProduct Manager Advent Calendar 2016の24日目のエントリーです) Product Principles(製品の原理原則)とは、プロダクトの方向性を決める意思決定の基準となるものだ。Inspiredの13章で解説されているものを超ざっくり要約すると下記のような…

プロダクトマネジメントが難しい7つの理由

企画の承認を得たら要件を整理して共有し、成果物レビューしてリリースされたらプロモーションを行う。言葉にすると簡単だけど、プロダクトマネジメントが一筋縄では行かない理由は何なんだろうか。 自分たちが提供できるもの、提供したいものを作ってしまう…

プロダクトマネジメントの起源と歴史

MindTheProductに米国のプロダクトマネジメントの起源と歴史が解説されている。 P&Gのニール・マッケロイ(Neil H. McElroy)が1931年にブランドマネージャーの職務定義に関する800語のメモを書く。徹底的なフィールド調査と顧客との交流を推奨。セールスから…

2016年4月の注目記事まとめ

プロダクトマネジメントに関する記事で、4月に話題になったものをピックアップしてご紹介。 freeeのCEO佐々木大輔さん自身によるプロダクト開発の振り返り。ターゲットセグメントとそれに対するベネフィットを定義すること、オーバスペックにならずMVPに向か…

プロダクトマネージャー オフ会#3 フォトレポート

昨日はpmjpの第3回目のオフ会@サイボウズでした。 これまでは交流メインの会でしたが、今回は初めてプレゼンx2、LTx4というコンテンツありの会となりました。プレゼン資料は別途公開されると思いますので、写真で会場の雰囲気をご紹介。 入り口。新オフィス…

プロダクトマネージャー不要論

「私がプロダクトマネージャーを絶対に雇わない理由」という刺激的なタイトルの記事をMediumで見つけた。HubSpotの元CPOで、Driftというマーケティング支援サービスのCEO、David Cancel氏の記事だ。コメント欄も盛り上がっている。 プロダクトマネジメントを…

noteマガジン「職業としてのプロダクトマネージャー」を始めました。

noteのマガジンを作りました。 note.mu 組織内でプロダクトマネージャーとして活躍するために知っておくべきことを、私なりに整理してお伝えしたいと思っています。 私の個人的なテーマは再現性です。 どんな環境でもどんな分野のプロダクトでも、一定水準の…

ミケランジェロと運慶にプロダクトマネージャーの理想像を見る

I saw the angel in the marble and carved until I set him free. (私は大理石の中に天使を見た。そして天使を自由にするために彫ったのだ。) これはミケランジェロが遺したと言われる名言だ。 夏目漱石の「夢十夜」にもこんな話がある。仁王像を掘る運慶…

資料公開:プロダクト開発におけるプロダクトマネージャーの役割とは #devsumi‬

デブサミ2016でプロダクトマネジメントについて講演させていただきました。 大きめの会場が満席とのことで、プロダクトマネジメントに対する関心の高まりを感じました。内容は既出50%、新ネタ50%といった感じですが、資料を公開しますのでよろしければご覧く…

E-mailについてプロダクトマネージャーが知っておくべきこと

コミュニケーションの手段としてE-mailは過去のものになりつつある。 Slackは相変わらず人気だし、プライベートだけでなく仕事上のコミュニケーションもFacebookメッセージやLINEで済ませてしまう、という人も多い。メールの失敗談も良く聞く。 とはいえネッ…

プロダクトマネージャーに求められる知識・スキル・コンピテンシーとは

プロダクトマネージャーのスキル標準を作れないかと思い、まずは項目を整理してみた。これからPMを目指そうという方や、PMとしてスキルアップしたいと考えている方の参考になれば嬉しい。(なお、インターネットサービスのPMを想定している) 知識 市場・事…

プロダクトマネージャー制度を導入するにはどうすれば良いのか

KAIZEN platform Inc. 技術顧問 伊藤直也さんの、プロダクトマネージャーに関するツイートがとても示唆に富んでいるのでまとめさせていただく。 ソフトウェアエンジニアのひとがなにかと口うるさいの、組織的な怠慢のツケをはらう羽目になるのがだいたい自分…

起業家としてのPM、職業としてのPM

Kaizen Platformさんとの共同セミナー「Webサービスの事業成長を牽引するプロダクトマネージャーになるには?」ですが、非常にたくさんの方にご参加いただきました。お忙しい中ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。 私のプレゼンでは、組織の中…

忍術でもええで(アイデアを生む3つの要素)

西堀 栄三郎という方をご存知だろうか。東芝の技術本部長を務めた技術者であり、南極越冬隊の隊長を務めた登山家でもある。戦後の日本の工業発展に大きく貢献したと言われている方だ。僕が密かに心の師匠と呼ぶ人の一人だ。 西堀先生によるとアイデアを生む…

プロダクトマネージャーの仕事はクリエイティブディレクションである

以前、このブログで電通・古川裕也さんによる「クリエイティブディレクターの4つの仕事」を紹介した。 古川さんの「4つの仕事」を知り、プロダクトマネージャーとはテクノロジー分野のクリエイディブ・ディレクターに他ならないと感じた。先日のイベントの講…

資料公開:プロダクトマネージャーに求められるスキルとマインドセットとは

先日開催されたセミナー、「現役プロダクトマネージャーが語る、日本企業におけるプロダクトマネージャーの課題と今後の展望 - POStudy ~プロダクトオーナーシップ勉強会~ 」の講演資料が公開されました。 私のプレゼン資料はこちらです。ご笑覧ください。…

プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーはどう違うのか

両方ともPMと略されるため混同する人が多いが、プロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーは明確に役割が異なる。 Quoraに素晴らしく簡潔な回答があったので引用して紹介する。 Product managers own "What" and "Why".Project managers own "How" a…

ブレストをやめて、ペイン・ストーミングを始めよう

問題解決をスムーズに行うために、ソリューションではなく問題構造を明らかにしようという記事を書いた。まず顧客課題を明らかにしないと、ソリューションが適切かどうか判断することができない。 とはいえ人間の習慣はなかなか変えられないので、複数のメン…

いかにして問題を解決するか

プロダクトマネージャーの仕事は、問題解決の連続だ。私が日々問題解決を行う上で、留意しているポイントを3つ紹介する。 1. 問題の構造を明らかにする「◯◯の機能をつけるのはどうか」など問題の解決策についていきなり議論しだすと話が収束しない。問題の構…

「なぜ」を繰り返すのはなぜか、システム思考の「氷山モデル」で考える

トヨタの生産現場で生まれた「なぜなぜ分析」。 なぜなぜ分析とは、ある問題とその問題に対する対策に関して、その問題を引き起こした要因(『なぜ』)を提示し、さらにその要因を引き起こした要因(『なぜ』)を提示することを繰り返すことにより、その問題への…

プロダクトマネジメントに関する5つの誤解

Extreme Swiss Army knife by Sneed 本職のプロダクトマネージャーではない人たちによく見られる、プロダクトマネジメントについての誤った認識がまとめられている。 <a href="https://medium.com/p/6f72f4ad66c9" data-mce-href="https://medium.com/p/6…

プロダクトマネージャーはどんな仕事をしているのか

私がプロダクトマネージャーとしてプロダクト開発のディレクションを行う際の、一連のプロセス(タスク)を洗い出してみた。 1. ミッションの発見 ユーザー理解(インサイトの発見と整理) ソーシャルリスニング、アンケート、デプスインタビューの実施 関連…

デザイナーがプロダクトマネージャーから学ぶこと。

Facebookのプロダクトデザイナー、Julie Zhuoさんの記事。 例によってざっくり意訳してご紹介。「プロダクトマネージャーがデザイナーから学ぶこと」という逆パターンも考えてみたいですね。

デザイン主導開発とは何なのか

とても興味深い記事があった。 ▼ デザイナーが暴走する組織をつくってはいけないーAirbnbデザイン部門主任が語るスタートアップのあり方 翻訳元の記事はこちら。 Why Airbnb's New Head of Design Believes 'Design-Led' Companies Don't Work | WIRED かん…

プロダクトマネージャー宣言

プロダクトマネージャーを目指す人にとって指針となるようなマニフェストを、日本語で作りたいと思っている。 僕自身も修行中の身だが、僕がプロダクトマネジメントを行う際に気をつけていることをマニフェスト風にざっと書き出してみた。まだ粗々なのでここ…

プロダクトマネージャーは映画「ベイマックス」を絶対に見るべきだ

ベイマックスを見てきた。映画というよりユーザーの好感を得るために細部まで考えつくされたプロダクトのようだと感じた。プロダクトマネージャーとして、自分もこうしたプロダクトづくりをしたいものだと心底思った。小学生の娘と一緒だったので日本語版を…

「ペルソナ」を捨てて、JTBD(Jobs-To-Be-Done)モデルでターゲット顧客を定義せよ

まずはこんな逸話から。 あるファストフード企業がミルクシェイクの売上を改善したいと思った。ミルクシェイクの購入者属性を整理し、同一の属性を持つ人を対象に、重めがいいか軽めがいいか、フルーツ味かチョコレート味か、など、どんなミルクシェイクが理…

もうMVPでは通用しない。これからはMLP(Minimum Loveable Product)の時代だ!

プロダクト開発に関わる人で、もはやMVP(Minimum Viable Product)という言葉を知らない人はいないだろう。"viable"は「存続できる」「実行可能な」といった意味で、MVPは日本で「実用最小限の製品」と訳されている。エリック・リース氏が提唱する新規事業立…

プロダクトマネージャーの彼氏にありがちなこと

プロダクトマネージャーあるある話。 プログラマの彼氏や旦那の話は時折話題になるけど、プロダクトマネージャーをネタにしたものは初めて見た。ちょっと面白かったので日本語訳してみました。(一部意訳です。) デートに誘う時、過去のデートの成功率を数…

ユーザーのフラストレーションがキャズムを超える原動力になる

下記のエントリで、Jeff BonforteのEmotional Adoption Curveを紹介した。これはTechnology Adoption Curveをユーザー感情で捉え直したものだ。 <a href="http://tannomizuki.hatenablog.com/entry/2014/12/04/000326" data-mce-href="http://tannomizuki.hatenablog.com/entry/2014/12/04/000326">キャズムをユーザー感情で考える。 - 小さなごちそう</a> Jeff BonforteはGeoffrey Moore…

ドッグフーディングの落とし穴

photo by Mitchel ドッグフーディング(Dogfooding)とは、自社製品を社員が日常的に利用して、製品の問題点をチェックすることを言う。ユーザー視点で製品の品質やUXを確認することができる。 ただ、ドッグフーディングにはいくつか落とし穴がある。Wikiped…

キャズムをユーザー感情で考える。

Jeff BonforteのEmotional Adoption Curveがとても興味深い。 これはTechnology Adoption Curveを感情表現に置き換えたもので、それぞれ下記のように対応する。 Lovers = InnovatorsIrrationals = Early AdoptersEfficients = Early MajorityLaughers = Late…

良いデザイン、良いプレゼン、良い文章。

企画業に関わる人はこの3つのスライドの内容を基礎スキルとして押さえておくといいんじゃないかと思います。質の高い教科書がネットで無料に手に入る、良い時代です。 この3つのスライドを見て感じるのは、「見た目の美しさ」が「情報設計の良し悪し」と密接…

Googleのプロダクトマネージャー育成プログラム

▼ Marissa Mayer Has a Secret Weapon | Business | WIRED Yahoo!CEOのマリッサ・メイヤーがGoogleで作ったアソシエイト・プロダクトマネージャー・プログラムについて。MBAホルダーではなく、コンピュータサイエンス専攻の卒業生を採用。プロダクト開発のス…

プロダクトマネージャーはmini-CEO

プロダクトマネージャーという職務は字面から勘違いされやすいんだけど、製品開発の責任者というだけでなく営業・マーケ面の責任者でもあるんだよね。それが「PMはmini-CEO」と言われる所以なんだけど、実際のCEOとか事業部長と違うのは仮に権限がなくてもビ…

Product Management (from Medium) #1

プロダクトマネジメントやスタートアップに関するMediumの記事をクリップ。(Facebookに投稿したものを転記してます)▼ Why you should move that button 3px to the leftデザイナーがエンジニアリングチームと協働してデザイン細部の完成度をどう高めるか。…

Manipulation Matrix(操作マトリクス)

Hooked(邦題:ハマるしかけ)にManipulation Matrix(操作マトリクス)というフレームワークがある。 http://www.nirandfar.com/2012/07/the-art-of-manipulation.html 開発者自身は使わない開発者も使う 利用者の生活を改善する 商人 ファシリテーター 利…

「良い製品」が売れない理由

ユーザー視点のプロダクト開発を進めようとすると、「良いものが売れるわけではない(考え方が甘い)」といった横槍が入る事がある。 確かに次のようなケースでは、プロダクトがどんなに優れていてもビジネスとして成功するのは難しい。 1. マーケットが小さ…

プロダクト開発に関わる皆さん、ProductCamp Tokyoを開催しよう!

ITエンジニアやWebデザイナーによる勉強会は盛んに行われていますが、プロダクトマネージメントの実務に関わる人達のための勉強会はあまり聞いたことがありません。 プロダクトマネージャー同士がノウハウをシェアしたり、交流する場が無いことを寂しく思っ…

静かに耳を傾けよ——顧客の真の問題は何か

▼Product manager: shut up and listen — Product Management — Medium 示唆に富む話なので部分的に翻訳。 アフリカのいくつかの国では、女性が数時間かけて水を組みに行かねばならない。見かねたある非営利組織が資金を集め、街の中に井戸を作った。近隣の…

プロトタイプをいつ作るか

製品のプロトタイプをつくるのはUXの検証のためだけだと思っていないだろか。 ラフスケッチレベルのプロトタイピングはむしろコンセプト立案時の行った方が良い。文章で要件一覧を並べているだけでは気がつかないことが容易に明らかになる。 プロダクト開発…

チームで発想するための4つのヒント

スティーブ・ジョブズが「近所に住む元職人の老人が、石ころを研磨機で綺麗な玉に変えるのを目の当たりにした」という子供の頃のエピソードと共に、チームワークについて次のように語っている。 That's always been in my mind my metaphor for a team worki…

ユーザーヒアリングについて

「この機能があれば使うと思う」「この機能が無いので使わない」といったユーザーの言葉を鵜呑みにしてはいけない。 ユーザーのリクエスト通りの機能を追加し続ければプロダクトは複雑化する。結局は誰にとっても使いづらいプロダクトになる。 ユーザーの感…

クリエイティブディレクターの4つの仕事

電通の古川裕也さんがクリエイティブディレクターの仕事として次の4つを挙げている。 ミッションの発見 コアアイデアの確定 ゴールイメージの共有 アウトプットのクオリティ管理 (ブレーン 2013年 03月号 より) これはまさにプロダクトマネージャーの仕事…

プロダクトマネージャーの守備範囲

プロダクトマネージャーはバリューチェーンの全てのプロセスに関わる必要があり、守備範囲が非常に広い。 What is product management? from Brainmates では全ての分野で専門家と同レベルの知識を持っていないといけないのか、というとそうではない。知識以…

問い合わせの削減はプロダクトマネージャーの仕事である

ユーザーからの問い合わせが発生するのは、プロダクトに「使い方が分かりづらい」「不具合がある」などの問題があるからだ。 プロダクトの問題を解決するのはプロダクトマネージャーの仕事なのだから、当然問い合わせの削減はプロダクトマネージャーの仕事だ…

プロダクトマネージャーの仕事で大切なこと

「マーケター」や「プランナー」と「プロダクトマネージャー」の違いは何だろう?言葉の定義次第ではあるが、一つ大事なポイントがあると思っている。 「これまでマーケティング関連の仕事に従事してきた。でもエンジニアと一緒になってもの作りをするという…

プロダクト開発に関わる人に贈る10冊の名著

プランニング寄りですが、お勧めの本を10冊選んでみました。 考え方・思考法 仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法 作者: 内田和成 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2006/03/31 メディア: 単行本 購入: 29人 クリック: 187回 この商品を含むブロ…

プロダクト開発に関わる人に贈る7つの名言

「五年後の製品について消費者は答えを持たない」 — カルロス・ゴーン 「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい」』と答えていただろう。」 — ヘンリー・フォード 「顧客が何を求めているかを探すのは顧客ではない」 "It'…

花王の「商品開発の五原則」

花王には新規商品開発時の指針となる5つの原則があるそうだ。 社会的有用性の原則 社会にとって、今後とも有用なものであるか。 創造性の原則 自社の創造的な技術、技能、アイデアが盛り込まれているか。 パフォーマンスバイコストの原則 (P/C)でどの企…