小さなごちそう

プロダクトマネジメントや日々の徒然について

ブレストをやめて、ペイン・ストーミングを始めよう

問題解決をスムーズに行うために、ソリューションではなく問題構造を明らかにしようという記事を書いた。まず顧客課題を明らかにしないと、ソリューションが適切かどうか判断することができない。

とはいえ人間の習慣はなかなか変えられないので、複数のメンバーでブレストをしているとどうしてもソリューションのアイデアを出し合う場になってしまう。

そういう時は、ペイン・ストーミング(Painstorming)を試してみよう。

ペインストーミングは次の4つのステップで問いかけを行う。
※ペイン(PAIN)の頭文字になっている。

Person
誰の課題を解決するのか。

Activities
彼らは毎日行っていることは何か、そしてその結果はどうなるのか。

Insights
目的達成のために次善策として工夫していることは何か。彼らが仕方なく行っている行動やプロセス、仕方なく使っているツールは何か。

Needs
顧客の問題や未充足ニーズの根源となっている、最も大きなペインポイント(痛点)は何か。彼らの痛みの原因となっているストレスや気がかり、不満は何か。

 

細かいステップは置いておいて、「ちょっとペイン・ストーミングをしてみませんか?」と呼びかけることで、メンバーの意識をソリューションではなく顧客課題にフォーカスさせられるのではないだろうか。

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