小さなごちそう

プロダクトマネジメントや日々の徒然について

ブレストの目的は「アイデアを出すこと」ではない

ブレストってあまり好きじゃなかったんです。

元々僕は議論が発散していくのが嫌いなタイプ。発散する議論の論点を整理するのに快感を覚えるタイプです。

なので「発言を否定しない」が基本ルールで、言いたい放題になるブレストに意義を感じていませんでした。でもブレストの目的を完全にはき違えていたことに気がつきました。

ブレストの目的は「アイデアを出すこと」ではなく「認知バイアスを壊すこと」だったんです。

以下はZiba戦略ディレクター濱口秀司さんの言葉です。

【VISION : Ziba 戦略ディレクター 濱口秀司】... - WORKSIGHT ワークサイト -働くしくみと空間をつくるマガジン-

「ブレストでは、出されたアイデアに注目してはいけない」

出されたアイデアそのものではなく、その背後にある隠された思考のクセ=認知バイアスを探ることが重要だと。

認知バイアスについては下記のサイトにわかりやすくまとめられています。

「事実に基づく事」を阻害する要因 認知バイアス

人は誰でも認知バイアスにとらわれている。これを壊す手段がブレストであり、チームで発想することの意義の一つなのです。

間違いを恐れて発言を控えるのではなく、どんどん発言すればいい。それが自分の認知バイアスに気がつくきっかけとなる。

「人は認知バイアスから逃れられない。だが認知バイアスを壊すことができる」ということ前提とした途端、なんだかとても気持ちが楽になりました。

Hideshi HAMAGUCHI [濱口 秀司] at TEDxSeeds 2012 ...