GEの復活とプロダクトマネージャー制
GEが「シリコンバレー式」の価値創造プロセスを取り入れる過程を取材して書籍化した本書。めちゃ面白い。
リーマン・ショックを機に金融業から製造業に回帰し、さらに「as a Service」化。断片的にニュース記事で見知っていたことがストーリーとして繋がって、ここまで本当にやったのかと感銘を受ける。レガシー産業をテクノロジーで刷新するxTechが注目されるようになって久しいけど、GEはまさに製造業をITで刷新している。すごく学ぶところが多い。
製品化まで5年かかる自社と、Bulid-Measure-Learnを繰り返して短期間でイノベーションを起こすシリコンバレーのスタートアップを比較して、GEはこのままでは滅びると危機感を持つ。そこから変化していく。リーンスタートアップやデザイン思考に学んでFastWorkという自社独自のフレームワークを作り、社内に浸透させる。
GEがIT企業として生まれ変わるために必要となった人材として、プロダクトマネージャーの話が出てくる。一部引用して紹介。
インダストリアルインターネットを実現するというミッションを達成するために、GEはそれまで社内に存在しなかった新しいタイプの人材の採用も始めた。それがソフトウェアの「プロダクトマネージャー」だ。
プロダクトマネージャーとはシリコンバレーのソフトウェア会社には必ず存在する職種で、ソフトウェア製品の機能を決定し、プログラム開発を指揮して、完成した製品を商品として市場に送り出すところにまで責任を負う。
(中略)
どのような機能を実現すれば本当に顧客を満足させられるのか、それを考えるのがプロダクトマネージャーの仕事だ。必要だと考えた機能が本当に実現できるかどうかを判断するのもプロダクトマネージャーの務めになる。
あのGEが導入したプロダクトマネージャー制、あなたの会社ではまだ導入していないのですか?😎