PM向けウェビナー「プロダクトマネージャー3年目の壁を突破しよう」
11/18に翔泳社主催のウェビナーに登壇します。
- 11月18日(水)19時~
- オンライン開催(Zoom)
- 参加費は無料(事前登録制)
このウェビナーでは、プロダクトマネージャーになって3年ほどたちPMの仕事に慣れてきた方を対象に、さらにPMとして一段成長するためのヒントについてお話しします。
ウェビナーの内容は簡易なケーススタディ方式です。架空のプロダクト「TaskLean」のプロダクトマネージャーになった、という状況設定における4つのシーンについてPMとしての対処方法を考えます。
参加者の皆さんには以下に記載する4つのシーンについて、事前に対処方法や問題の原因を考えていただきます。(ウェビナー中にチャットを通じて意見を求めます。チャットでの発言は任意です)
基本設定
あなたは企業向けタスク管理ツールTaskLeanのプロダクトマネージャーだ。
JIRAやRedmineといった開発チーム用のタスク管理ツールではなく、総務や営業といった開発以外の部門で利用することを想定したツールである。
あなたの会社は企業向けのソリューションをいくつか提供しており、タスク管理ツールはその一つだ。
サービスローンチから1年経過しており、単月黒字を達成しているが売上成長は当初の見込みを下回っている。
TaskLeanは契約前にトライアル利用が可能だ。Webサイト上でユーザー登録をすると、すべての機能を無料で3ヶ月間利用できる。プロダクトが気に入れば、有料での利用申込みを行うことでトライアル利用中のデータを引き継いでそのまま利用できる。
あなたの会社は職能別組織で、あなたはプロダクト企画部に所属している。
- プロダクト企画部(←あなたの所属)
- プロダクト開発部
- マーケティング部
- 営業部
タスク管理ツールTaskLeanの開発チームはエンジニア3名、デザイナー1名、QAエンジニア1名、それにPMのあなたの合計6名のチームだ。
シーン1
「なぜこの機能を作る必要があるんですか?」
定例MTGであなたがこれから開発する新機能について説明すると、チームのテックリードからそう質問があった。
あなたはタスクに複数の担当者を設定する機能を追加しようとしている。
以前ユーザーヒアリングをしたところ、タスク発生時に担当者が決まっていないことがあり、一旦チームメンバー全員を担当者にしたいという要望が多かった。現状は担当者を空欄にしてタスクを追加いているが、そうすると新着タスクが誰にも通知されないので、新規タスクを見落としてしまうのだ。
あなたがそうしたユーザー課題や利用シーンを繰り返し説明しても納得しない様子だ。説明はわかったが開発する意味があると思えないとのこと。
シーン2
「マーケチームはこんなにリード獲得やトライアル利用を増やしている。それなのに営業チームとプロダクトチームがちゃんとやってくれないから売上が伸びない」
マーケティング部門のリーダーがリード数やトライアル件数のグラフを見せながら苛立ちを隠さずに言う。確かにリード獲得数や3ヶ月間のトライアル利用者数はここ数ヶ月右肩上がりだ。獲得コストも抑えられているらしい。
「トライアル利用から契約に至らないのはプロダクトが使いづらいからではないか。ユーザビリティテストをしてUXを改善してほしい」
実績を出しているチームからそう言われると反論しづらい。マーケチームは広告予算を増やしてもっと獲得数を伸ばすことで当面の契約数を増やそうとしている。
ただどうしてここまでトライアル利用からのコンバージョンレートが低いのだろうか。そこまでプロダクトが使いづらいとは思えない。
シーン3
「競合と比べると機能数が全然足りないんだよ」
営業チームのリーダーの発言だ。提案する前に機能比較表ですでに負けている、というのだ。
競合プロダクトには、ガントチャート機能やタスクボリュームを可視化する機能、タスクの入力項目を自由にカスタマイズできる機能など、あなたの担当プロダクトにない機能が豊富に揃っている。
とはいえすべての機能差を埋めるには開発チームの人員が不足している。営業メンバーは口を揃えて機能差を解消しないと商談を先に進めることができないと言う。
機能を増やしてほしいという営業チームと、工数に限りがあるというあなたとの間の溝は何度話しても埋まらない。平行線状態だ。
シーン4
「Slack連携機能を追加しよう」
社長から次の機能開発について指示があった。Slackに新着タスクを通知したり、Slackからコマンドでタスクを追加できるようにしよう、というわけだ。
有力な販売代理店の営業部長からSlack連携機能があればもっと売れる熱弁されたらしい。
あなたは気乗りがしない。あなたの担当プロダクトはIT業界以外での利用が多い。IT業界での導入例も多いが、技術部門ではなく総務部門などITリテラシーがさほど高くないスタッフが多い部門で利用されている。利用企業のSlack導入率も不明だ。
Slack新着タスクやタスクの更新を確認できる画面を用意したほうが良いのではないかと思っている。ただ、社長の意気込みは強く、異論を挟む余地が無いように見える。
上記のシーンにおいて、PMとしてどう振る舞うべきか考えてみてください。
答えは一つではありません。情報が不足している場合はご自身で前提をおいてください。
それでは皆さまとウェビナーでお会いできることを楽しみにしております!😃
【追記】ウェビナーの内容をnoteにまとめました。