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Product Principles(製品の原理原則)とは

(この記事はProduct Manager Advent Calendar 2016の24日目のエントリーです)

Product Principles(製品の原理原則)とは、プロダクトの方向性を決める意思決定の基準となるものだ。Inspiredの13章で解説されているものを超ざっくり要約すると下記のような感じだ。

  • プロダクトに関する信念や意図を宣言したもの
  • トレードオフや優先順位の判断に役に立つ
  • 機能リストではないし、具体性を持ったものではない
  • 例えば映画サイトにおいて「映画コミュニティの意見は専門家のレビューより価値がある」という原則を定めたとする
  • 制作会社から「専門家の映画評を載せたい」とリクエストされたときに容易に可否を判断できる 
Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方

Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方

 

 確かにプロダクトのコンセプトとしてターゲットや提供価値を明確にしていても、プロダクトマネージャーとして判断に迷ったり、チームの意見が割れたりする局面がある。

例えば、競合の新機能は評判が良いと聞いた、大口の見込み顧客から要望を受けた、といった状況で「際限のない機能追加の誘惑」にかられたりする。スポーツカーとファミリーカーとトラックの特徴をもった自動車を作るのは難しいが、物理的な制約がないソフトウェアの場合、「やらない判断」をせずに次々と機能を付け足していくことができてしまう。

そんな時は、「プロダクトが大切にすべきこと」が言語化されており、原理原則として共有されていれば議論になったり迷ったりすることなく判断できる。

こちらのスライドの説明もわかりやすい。

 

  • 会社にはミッションステートメント(理念)がある。
  • ただ交渉なミッション・ステートメントを具体的なプロダクトのあり方に翻訳するのは難しい
  • 例えばEtsyのミッション・ステートメントは「より充実感があり持続的な世界に貢献するビジネスのあり方を再考する
  • 果たしてこのステートメントは、レビュー機能の設計指針を考えるのに役に立つか?
  • Product Principlesはミッションステートメントを実践可能な形にするもの

具体的にこうした原理原則を定めているサービスの例を探してみたのだが、ちょっと適当なものが見つからなかった。

下記はGoogleのミッション・ステートメントだが、具体的でProduct Principlesに近いように感じた。

1. Focus on the user and all else will follow.
2. It’s best to do one thing really, really well.
3. Fast is better than slow.
4. Democracy on the web works.
5. You don’t need to be at your desk to need an answer.
6. You can make money without doing evil.
7. There’s always more information out there.
8. The need for information crosses all borders.
9. You can be serious without a suit.
10. Great just isn’t good enough.

下記の記事ではTrelloのProduct Principlesが紹介されている。

もう少しわかり易い例が見つかったらまたこのブログで紹介でしてみたい。

参考

下記はそれぞれFacebookとAsanaのDesign Principles(Product Principlesではない)。
▼ Facebook Design Principles
Developing Design Principles - Our Design and Product Experience Goals

Design Principlesについては下記のサイトで色々なサービスのものがまとめられていた。
▼ Design Principles FTW