小さなごちそう

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プロダクトマネジメントや日々の徒然について

プロダクトマネージャー・カンファレンス、今年も開催します! #pmconfjp

第三回目となるプロダクトマネージャー・カンファレンスを11/6(火) - 11/7(水)の日程で開催いたします。会場はベルサール秋葉原です。今回も豪華な登壇者の皆さまをご招待しております。

今年のテーマは「愛されるプロダクトを創ろう」です。

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赤とハートのビジュアルがインパクトありますね😍

過去二回のカンファレンスではPMの役割や必要なスキル、マインドセットを取り上げてきましたが、今回はさらに一歩踏見込みます。ユーザーに愛され使い続けてもらうプロダクトを作るためにPMは何をすべきなのか、ぜひ皆さんで考えたいです。

チケットは既に完売状態ですので、申し込み忘れた方はキャンセル待ちの登録をお願いいたします。 

2018.pmconf.jp

MarkeZine Dayにメンターとして参加

マーケターの方にはおなじみのイベント、MarkeZine Dayのセッションにメンターとして参加させていただきました。

私が参加したのは「メンタリングセッション」で、少人数の来場者とメンターがラウンテーブル形式で対話するというもの。各テーブルの共通テーマは「マーケターのキャリア」。

参加者入場前の風景はこんな感じです。

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私のテーブルのテーマは『プロダクトマネジメントに必要なスキルとマインド - 伝える側から創る側へ』というものでした。

マーケターからプロダクトマネージャーへのキャリアチェンジを想定したテーマ設定だったのですが、参加頂いた皆さまはマーケターとして活躍しつつ、既に何らかの形で製品開発に関わっている、という方がほとんどでした。50分という短い時間でしたが、それぞれの経験や悩みをシェアいただき、メンター役の私自身がとても勉強になりました。

この形式のセッション、いいですね。参加人数の多い交流イベントは沢山の人と話せる機会ではあるのですが、ちょっと深い話がしにくいんですよね。PM 1on1の拡大版として「PMラウンドテーブル」を企画してみようかな。
・参加者は最大5名
・参加者それぞれがプロダクトマネジメントについて感じている課題感、シェアしたいノウハウ・事例を自由に話す
・時間は2h〜3h
・丹野はファシリテーター役として参加者が話しやすい場作りをする
どうでしょう?ニーズあるかなー。

PM 1on1もしばらくお休みしていたのですが、来月あたりから再開したいと思っています。

日本におけるキャッシュレス社会の推進について

自分用メモ。金融庁、経産省の問題意識や取り組みがよく分かる資料。

日本はキャッシュレス比率が他国と比べて低いことが問題視されている。2015年の調査によると韓国のキャッシュレス比率が89.1%に対して日本は18.4%と大きな差がある。ただ日本においては結局のところ日常的な決済において生活者・事業者に差し迫ったペインがない。偽札も少ないし現金の盗難リスクも低い。スウェーデンのように冬場は雪で現金輸送が困難といったような状況にもない。もちろんキャッシュレス化が進んだ結果、最終的には社会全体の生産性が向上し生活者・事業者がメリットを享受できるわけだが、決済を行う当事者が課題を感じていない。

プロダクトマネジメントは「誰のどのような課題を解決するのか」が出発点となる。こうした「ペインレス」だったり便益享受までに時間的に大きな遅延があったりする状況で、どのようなプロダクトを作りどう普及させればいいのだろうか。この問いはPMとして非常に興味深い。

結局のところユーザー課題が無いのであれば、強制的にペインを作るか、ゲインを与えるしかないのだと思う。他国の例でいうと、韓国はクレジットカード決済分が所得控除されたりレシートが宝くじになっていたりと、クレカを利用するインセンティブ(ゲイン)を作った。スウェーデンはATMを撤去したり店舗での現金決済を禁止するなど現金利用の不便さ(ペイン)を発生させた。こうした国主導でのペイン・ゲインの導入は日本でも段階的に行われていくのだろうと思うが、各決済サービス事業者はそれぞれのリソースでユーザーにとってのゲインを提供していくと思われる。中国での事例のように電子決済でタクシー初乗り無料、といったバラマキ施策を行うケースも増えるかもしれない。そうした資金力勝負も必要だろうが、PMとしてはプロダクトそのものにユーザーにゲインを提供する仕組みを内在させてみたい。新たなゲインを生むウマい仕組みを発明してみたいところだ。

また、当初は各社が排他的に競争しあうというよりキャッシュレス決済実現に向けて協同することになるのだろうが、ティッピング・ポイントを超えたあとはどのような競争が行われるのか、どのようなプレイヤーが勝つことになるのか想像を巡らすと面白い。

PO祭り2018 Summerに参加してきました #postudy

七夕に開催されたPO祭りに、ブロガー枠で参加させていただきました。

ログミーで書き起こしが公開されるとのことなので、イベント全体の個人的な感想を書き残しておきます。

今回のイベントは、発表時間が5分or10分間で一日トータル41件の発表。スタートアップから老舗IT企業まで、ソフトウェアからハードウェアまで、ステージもドメインも多種多様な登壇者が発表し、各社の経験や知見が共有されていました。諸事情で後半からの参加でしたがとても勉強になりました。登壇者の皆様と運営に関わった皆様に感謝です。

しかし1日で41件とは大変な発表数です。「十分な目ん玉があれば、全てのバグは洗い出される」というリーナス・トーバルズの名言ありますが、プロダクトマネジメントというプロセスをたくさんの目で観察して分解し、言語化されたものが共有されていく様な感覚を覚えました。こうしたイベントが繰り返されていくことで、日本のPMコミュニティのなかで独自の共通言語が出来ていくのではないかと思います。(Sansanの加藤さんがステークホルダーの略語として使っていた「ステホ」という言葉が、その後の登壇者にも伝染していたのが個人的にはツボでした。)

次々と発表されるプロダクトマネジメントの具体的なプラクティスを、自分にとってのプロダクトマネージャーのあるべき姿や代替しにくい役割をあれこれ考えながら聞いていたのですが、一言で言うと「だまし絵を見抜く」ということになるかもしれません。

次の絵は「貴婦人と老婆」という有名な「だまし絵」です。後ろを向く貴婦人の絵にもにも見えますし、横向きの老婆の絵にも見えます。

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PMに求められる役割は、他の皆んなが「これは老婆の絵だ」と何の疑いもせずに思い込んでいるときに、「いや、これは貴婦人の絵ではないか」というように新しい視点を持ち込むことなのではと思っています。

間違った前提に基づいて仮説を立案してしまうと、仮説検証のサイクルをいかに高速に回しても、なかなか期待される成果を出すことはできません。仮説の背後にある暗黙の前提やバイアスに気がつくような学習プロセスを「ダブル・ループ学習」といいます。チームメンバーやステークホルダー、あるいは顧客や生活者が気づいていない暗黙の前提に気づくこと。これがPMの重要な役割の一つのような気がしています。

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電通のエグゼクティブクリエイティブディレクターである古川裕也さんが、2018年のカンヌライオンズについて次のようなコメントをされています。

ここ数年、ソーシャルとテクノロジーにフォーカスしすぎた結果、『ヒューマン・インサイト・ベース』の表現という最も重要なスキルが影を潜めてしまった、あるいはその能力が失われてしまった状態が、いよいよ深刻な段階になったことが今年の特徴のひとつでした。多くの人が、スター・ワークスがないと、現地で言っていたのはそこに原因があるではないでしょうか。どんなに“進んだ”ワークでも、ヒューマン・インサイトなしで圧倒的なものは絶対生まれない。それが、クリエイティブの仕事の原則です。

ベテラン参加者は2018年のカンヌをどう見たか?現地で話を聞いてきた。 #ブレーン | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議

ここで言及されているような、他の誰も気づいていない「ヒューマン・インサイト」を発見するという能力は、まさにPMにも求められるものではないかと思いました。機会があれば僕もこんなテーマでLTに参戦してみたいと思います。 

すべての仕事はクリエイティブディレクションである。

すべての仕事はクリエイティブディレクションである。

 

日本でフリクションレス・ペイメントを実現するにはどうすれば良いのか

このところ「お金を支払う」という行為をどうすれば簡便にできるのか、ということをいつも考えている。Apple WatchでApple Payを使うようになってから財布を持ち歩かなくなった。iDかSuicaが使えるところを選んで買い物をする。店員に「iDで」と伝えてApple Watchのボタンをダブルプッシュし、カードリーダーにかざせば支払い完了だ。ポケットから財布を出し、小銭を数えて手渡し、お釣りを受け取る、という現金での支払い方法と比べると格段に手間が少ない。Apple Payに慣れると、財布を持ち歩くのも面倒だし、クレジットカードを財布から出すという行為すら手間に感じる。

それまでは特にペインを感じていなかったが、一度キャッシュレスの便利さを体験してしまうと、以前の状況には戻れなくなる。iPhoneのTouch IDに慣れるとパスコード入力が面倒でたまらなくなるし、Face IDに慣れればボタンをタッチする事すら面倒になる。こうした欲求とその実現の間にある行為を極限まで無くすユーザ体験の進化は、一度慣れてしまうと以前の状態に戻ることがペインになる。

ただ残念ながら日本ではこうしたキャッシュレスな支払い体験ができる場が限定されている。飲食店や地元のスーパーなどキャッシュオンリーの所に行く時は現金をポケットに入れて行くようにしている。WeChatやアリペイを使えば露店ですらキャッシュレスで決済できる中国が羨ましい。

日本では都心ですら飲食店のクレカ決済導入率は40%程度だという。AirPayや楽天Payなどのサービスを利用すれば安価な導入コストでクレカ決済や電子マネー決済を導入できる。ただ、導入申し込みをしたが審査が通らなかった、というケースもあれば、そもそも決済手数料(3.25%〜)を支払いたくない、キャッシュフロー上支払いサイトが遅いと困る、といった店側の都合もある。過去の中国がそうであったような「偽札が多いからキャッシュレスの方が安心だ」といった事情もない。クレカ決済導入には、持ち合わせが少ない来店者を逃す機会損失が減る、顧客単価が上がる、精算を簡略化できる、といったメリットがあると言われているが、高単価商品がなかったり利益率が低い店舗にとってはクレカ決済導入の後押しにはなりにくい。つまり販売側にとってキャッシレス化を進める強い動機を作らないと、キャッシュレスのカバー率は上がらない。取引実績に応じた融資(トランザクションレンディング)を提供する決済代行事業者も多いが、小規模事業者にとって実際どれくらい強い導入動機になるのだろうか。導入動機を作るという観点でうまい仕組みだなと感じたのはOrigami Payだ。Origami Payでは決済とロイヤリティプログラムがセットになっている。導入店舗から過去に購入した顧客のスマホに割引クーポン券を配布できる。このCRM機能の活用が来店頻度の向上に繋がるという。キャッシュレス決済だけでなく、何種類ものポイントカードを持ち歩かなければならない、というロイヤリティプログラム乱立による消費者のペインも同時に解消している。(そういえば自分は財布を持ち歩かなくなったのと同時に、各種ポイントカードを破棄してしまった)

WeChatやアリペイを使えば店舗での支払いだけでなく個人間の送金もできる。米国ではPaypalやVenmoを使えば同様に個人間送金が可能だ。日本では店舗決裁のキャッシュレス化以上に、個人間送金のキャッシュレス化が進んでいない。日本でも例えばLINE PayやYahoo!マネーを使えばユーザー間で送金できる。だがそのための事前手続きとしてオンラインバンキング口座による本人確認(KYC/Know Your Customer)のプロセスが必要だ。この敷居が高い。利用している銀行が対応外だったり、対応銀行であってもオンラインバンキングの2要素認証にサービス側が対応していなかったりする。KyashやPaymoなどのKYCが不要のサービスもあるが、用途に制限がある。要は事業者には資金移動業の登録、ユーザーは本人確認の実施が必要で、技術的な制約といよりも法律上の制約で簡単には個人間送金を実現できない。

日本では「AからBにお金を移す」という行為において、手間や手数料という摩擦が生じる。この摩擦、フリクションを販売側からも購入側からも限界まで減らすにはどうすればいいのか。フリクションレスなペイメントをどうすれば実現して、広く普及させられるのだろうか。

ビットコインなどの暗号通貨を決済や個人間送金に使うのはどうか。暗号通貨ならウォレット間で第三者を介することなく送金が可能だ。導入審査も存在しない。ただ円を暗号通貨に交換するためには、やはり取引所で本人確認をを行って口座開設しなければならない。価格変動が大きいこともあり、投機的な値上がり期待でホールドしてしまうし、現状の税制では決済時に値上がり分に対して課税されてしまうこともあり、日常的な支払いに利用しづらい。その点、NEMは利用者にマイニング報酬の一部を還元するインセンティブプログラムがあり、ホールドするのではなく積極的に利用させる設計を内在させている点が面白い。アリペイの余額宝で利子がつくように一定量のXEMを保持しているとXEMが増える、XEMで取引すればさらに報酬の分配率が高くなる。

なお取引所を開設する事業者は金融庁に登録が必要で、さらには立ち入り検査を求められる。また取引所で取引できる暗号通貨は、金融庁のホワイトリストに登録されたものに限られる。Ethereumを使えば簡単に独自の暗号通貨(トークン)を発行できるのだが、ホワイトリストに登録されなければ日本の取引所で取り扱ってもらうことができない。技術的にはインターネット越しにお金(価値)をやりとりする仕組みが確立しているのだが、やはり法律の制約で簡単には実現できない。利用者保護やマネーロンダリング防止のために法律は必要だが、新しい産業の発展という観点からすると規制緩和が望まれる。主体者の存在なしに暗号通貨の取引が可能な分散型取引所(DEX/Decentralized Exchange)の開発も進んでいるが、交換可能なのはトークン同士で法定通貨-トークン間の交換はできない。暗号通貨と法定通貨をCtoCで直接交換できるOTC取引の仕組みは、現行法では仮想通貨交換業に相当するのだろうか?

などど様々な観点で日本のフリクションレス・ペイメントの実現可能性について考えていると、手詰まり感を感じてしまう。現状の制約についてばかり考えていると堂々巡りになるので理想から逆算して考えてみる。

  1. 一定金額以下であれば本人確認無しで利用開始でき、スマホだけで支払いができる
  2. クレジットカードやコンビニで簡単にチャージできる
  3. 販売者に必要なものはスマホもしくはタブレットのみで導入時に審査不要
  4. 決済手数料/支払い手数料が安い
  5. 1円単位のマイクロペイメントが可能
  6. 個人間の送金ができる
  7. ネット上の決済に利用できる
  8. 単一企業のサービスの境界を越えて利用できる
  9. 販売者と消費者を繋ぐロイヤリティプログラムを備える
  10. トランザクションログは匿名化して企業がマーケティングに利用できる

もし仮に上記のような要件を満たすペイメント・インフラが実現できたら、その上でどんなアプリケーションを作れるだろうか。ブロガーやYouTuberという新しい職業が生まれたように、これまで存在しなかった職業が生まれるだろうか。

良いテックリード、悪いテックリード

本記事は、下記の記事の翻訳です。著者の許可を得て翻訳しました。


この記事はフォースクエアの技術的リーダーシップを簡潔に説明したガイドだ。
ベン・ホロウィッツの「良いプロダクトマージャー、悪いプロダクトマージャー」からインスピレーションを得ている。

チームワーク / Teamwork

良いテックリードはチームの一員として振る舞い、自分の成功とはチームが成功することだと考える。面倒で退屈な仕事の一部を担って障害物を取り除き、チームが100%のパフォーマンスで稼働できるようにする。チームの技術的能力を拡大し、システムの重要な知識が属人化しないように務める。

悪いテックリードは注目の集まる仕事で自分の成果を示すことを好む。その成果は部分最適に留まり、開発チームのアウトプットを増やすにはエンジニアの人数を増やすしかない、という状況から脱することができない。

技術的ビジョン / Technical vision

良いテックリードは技術の方向性について俯瞰したビジョンを持ち、それをチームが正しく理解できるように努める。良いテックリードは他のチームメンバーに権限を委ね、主要な事項に関してはメンバー自身の意思決定を促す。良いテックリードはチームメンバーは賢く信頼に足ると信じてプロジェクトの重要な部分の取り扱いをチームメンバーに委ねる。

悪いテックリードは説明責任を果たしたり方針を言語化して伝えることを嫌がり、自分の決定にただ従うように命令する。彼らは組織で共有すべき知識を抱え込む。ドキュメントを作って知見を広め、自分と同じくらい効率的に仕事を進められる人材を増やす、といったような活動をしない。

議論 / Discussion and debate

良いテックリードは聞く耳を持ち、議論を促す。チームの議論が紛糾して収集がつかないときは、問題を解決するための考え方やフレームワークを示し、チーム自身で解に到達できるように助ける。過去の議論を蒸し返すようなことはせず、チームの出した結論の方が自分のアイデアより優れていると思った時はそれを認めて受け入れる。

悪いテックリードは結論がなかなか出ない議論をそのまま放置して、チームの生産性を損なう。あるいは「それはもう議論済みで結論が出てる」と言って議論を途中で遮る。悪いテックリードはチームが正しい結論に到達することよりも自分が議論に勝つ事を重要視する。

プロジェクトマネジメント / Project management

良いテックリードは先を見越して行動する。彼らは技術課題の解決が予定通り進捗していることを確認する。良いテックリードはチームと一緒に見積もりを行い、中間マイルストーンをたてる。懸念事項を予め明らかにし、問題が実際に起こる前に言及する。技術的な障害を特定してチームで問題解決に当たれるようにする。全体を見て同じタスクを重複して行わないようにし、逆に、注力できていない部分を見つけ出してリソースをきちんと振り分けられるようにする。

悪いテックリードは問題が起こってから対処する。彼らは権限を委譲するがその後進捗に問題ないか確認してフォローしようとはしない。中間ゴールを設定しないし、ちゃんと良い結果が生まれるかどうか気にかけず、複雑なエンド・ツー・エンドのテストを行う直前まで何もしない。興味深いものだがさして重要ではない仕事に時間を浪費することをチームに許してしまう。

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@blackmadによる素晴らしい漫画化

悪いテックリードは「その問題は解決済みだ」と言う 良いテックリードはディスカッションを促す
悪いテックリードは手柄を自分のものにしようとする 良いテックリードはチームの能力向上に努める

現実主義 / Pragmatism

良いテックリードは現実主義で、正しい事を行うことと仕事を片付けることのバランスを心得ている。時には近道を通ろうとするがそれは怠惰だからではない。最低限必要な仕組みをローンチするために、全体の進捗の妨げになっている問題を回避したり一時的に棚上げすることをチームに推奨することもある。良いテックリードにとって細部はとても重要である。コードの品質、コードレビュー、そしてテスト。こうしたことを製品を予定通り出荷するのと同じくらい重要だと考える。

悪いテックリードは短期的な視点で時間を短縮しようとして技術的負債を蓄積し、後からその分のツケを払うことになる。彼らはその場しのぎで良い状況と完璧を期さなければならない状況の区別がつかない。

コミュニケーション / Communication

良いテックリードは自分の役割がコードを書く以上のものだとということを知っている。効果的なコミュニケーションが自分の仕事に必要不可欠であり、チームがより効率的に働けるようにすることに自分の時間を割くことが求められていると理解している。チームで働く上でコミュニケーションの重複は発生してしまうものだし、チーム全体の生産性を上げるために個人的な生産性を多少犠牲にするのはやむを得ないことだと思っている。

悪いテックリードは自分自身がコードを書くことが最も生産性が高いことだと考え、コミュニケーションすることは集中の妨げになると考える。チームの生産性を最適かすることではなく自分の仕事を最適化することを重視し、チームを引っ張らなければならないことをフラストレーションを感じる。

プロダクトとの関係 / Relationship with Product

良いテックリードはプロダクトマネージャーやデザイナーとプロダクトがどうあるべきかについて会話する。同意できない意思決定に反論することを厭わないが、プロダクトのゴールを達成できるよう落とし所を意識している。良いテックリードは技術的な成約に対して独創的な回避策を見つけ、より技術的な要求が緩いプロダクトの構成を代替案として提示し、プロダクトマネージャーやデザイナーが技術的な課題を理解してトレードオフを受け入れられるよう手助けをする。

悪いテックリードはプロダクトの意思決定に無関心で、プロダクトについてオーナーシップを持とうとしない。技術的な制約があればそれは不可能だといって拒否し、代替案を提示したり理由を説明しようとしたりはしない。

柔軟性 / Resiliency

良いテックリードは仕様の変化に対して柔軟で、突発的な出来事にも穏やかに対応する。彼らは変化を予期し、変化に対応できるように設計する。

悪いテックリードは仕様変更に苛立つ。あるいは、仕様の変更が発生しそうにないところまで汎用的な設計しようとする。

性格 / Personality

良いテックリードは寛大だが自己主張ははっきりしている。悪いテックリードは対立的な態度で攻撃的だ。良いテックリードは技術的な能力や経験によって自然と尊敬を勝ち得ていく。悪いテックリードは与えられた肩書や権威によって尊敬が得られるものだと思っている。

良いテックリードは常により良くする方法を探す。悪いテックリードは他人からフィードバックを受ける時に防衛的になる。

良いテックリードは謙虚であり、自分以外のチームメンバーが確信を持てるように後押しする。悪いテックリードは傲慢であり、チームメンバーに「自分はテックリードより劣る」と認識させることに喜びを感じる。

Product Manager 1on1、その後の経過報告

昨年11月から開始したプロダクトマネージャーの方々との1on1ですが、おかげさまで沢山のお申込みを頂き、約2ヶ月で18名の方とお会いして1on1させていただきました。1年間で100回の1on1実施を目標としていますので、2ヶ月で18/100はまずまずのペースではないでしょうか。

語学レッスンアプリを提供する株式会社フラミンゴの若きCTO濱田さんからはこんな嬉しいコメントも。

 Twitterのようなオープンな場でこうしたフィードバックをいただけることは、とても励みになります。濱田さん、ありがとうございます。

お聞きした内容は決して口外しませんが、皆さんが悩まれるポイントにはいくつか共通点があるなと感じていまして、パターンを抽出して言語化してみたいと思っています。

まだ10名近くの方にお待ちいただいている状態で、これからお申込みいただいた方と1on1できるのは4月以降になる見込みですが、ご興味のある方はぜひご連絡ください。
お申込み方法や趣旨については以前の記事をご覧ください。よろしくお願いします。念のため書いておくと無料です。

しかし日程調整が本当に大変ですね😅
Twitterでご連絡いただいてやりとりしているのですが、沢山の方と平行してやりとりしているとカオスになります。。
(もし返信が漏れている方がいましたら、大変恐縮ですがご連絡ください。)

空き時間を公開してお申込みいただく方式にしたいんですが、何か良いサービスがあったら教えてください🙇

【追記1】日程調整ですが、Eventbriteでイベント作って申し込んでもらえばいいような気がしてきました。

【追記2】公開投稿でいただいたフィードバックを追記していきます。