プロダクトマネージャーに訊く #2:デザインワン・ジャパン本田さん
― まずご自身について教えて下さい。
株式会社デザインワン・ジャパンの本田です。エキテンという店舗の口コミ・ランキングサイトの企画及び営業、サポート部門の責任者をしています。
デザインワン・ジャパンには2014年の10月に入社しました。前職は恋愛ゲームの大手プロバイダでゲームのプロデューサーや海外事業の責任者をやっていました。新卒で入社した会社は富士通です。富士通ではキャリアや官公庁向けの通信インフラの営業を担当していました。
― 本田さんの現在の役割を教えて下さい。
エキテンの実質的な事業責任者として、企画系、営業系、サポート系など80名ほどの部門をマネージメントしています。事業上の課題に対して解決の方向性を考え、こういうサービスや機能を追加していきたいといった大枠のイメージをチームに共有します。そしてチームから詳細な企画提案をもらって、フィードバックしながら施策を実現していきます。
入社当初はマーケティングやプロモーションを担当していましたが、色々とプロダクトの課題が見えてくるにつれて企画全体を見るようになり、料金プランやサービスの改善を行いました。最終的には営業やサポートを含め開発以外のすべての部門を見るようになりました。
情報メディアが存在しない分野をネットで検索可能にすることで、地域経済の発展に貢献
― エキテンはどのようなサービスですか?
エキテンは全国の店舗情報がオールジャンルで掲載されているサービスです。ホームページを制作する知識がなかったり、宣伝チャンネルがエリアに存在しない店舗でも、エキテンに情報を掲載することで集客できます。
リラクゼーションや接骨院などの治療院業界や、歯科、花屋、リサイクル、写真館などの大手の情報メディアが存在しない分野においては、エキテンが個人事業主の方にとって唯一のメディアになっています。お店を探す人にとっては、メディアが全然存在しないようなエリアやジャンルでもエキテンが検索にヒットしてお店の情報を知ることができます。
店舗向けの集客手段の不足は地方都市で顕著です。地方の事業主の集客を支援することで、結果として地域経済の維持発展に貢献できているのではないかと思っています。
― 競合となるサービスはありますか?
食べログやホットペッパーなど特定の分野に特化した情報サービスはありますが、全国かつオールジャンルで情報を掲載しているサイトはエキテンが唯一と言っていいでしょう。
飲食や美容など市場規模の大きいジャンルは大手がサービスを展開していますが、全国で数千店しかないようなジャンルでは、よっぽど客単価の高いジャンルでない限り、個別に情報メディアを立ち上げるのは困難です。
エキテンではすべてのジャンルの店舗に対して機能を共通化することで、非常に安価でサービス提供できています。無料プランと有料プランがありますが、無料でもかなりの機能をお使いいただける仕組みを作れています。PCやインターネットが苦手な店舗さんでも使えるようにシステムを工夫しており、有料で情報掲載を支援するサービスも提供しています
― 最近のアップデートについて教えて下さい。
昨年の5月から半年かけて大きな改修をしました。これまでエキテンではブログの記事のようなフリーフォマットで店舗情報を掲載していました。これを大幅に改修しまして、商品カテゴリや価格や写真などをECの商品アイテムのように構造化して登録できるようになりました。
これによって取り扱いサービスをベースとしたお店探しをユーザー側で行えるようになり、他店舗との価格比較もできるようになりました。例えば「60分のマッサージを受けたい」という場合に、エリア内の各マッサージ店のメニューを一覧化して価格比較ができます。
店舗にとってもメニューをリスト形式にしたりサムネイル形式したりと商品のタイプによって表示形式を変えられるので、ユーザーに対して訴求力が増すというメリットがあります。
店舗様が操作するCMSも複雑化したため管理画面も大リニューアルし、情報設計の再整理やレスポンシブ対応を行いました。
モバイルインターネットに可能性を感じて大企業からベンチャーへ
― 営業からキャリアをスタートされていますが、サービス開発のスキルはどのように身に着けていかれたのでしょうか。
私が前職のモバイル・コンテンツプロバイダーに入社した時、まだ20数名の会社だったので色々な仕事をする機会がありました。おかげで、インターネットの仕組みやWebサービスの構造、ビジネスモデルなどを自然と学ぶことができました。
着信メロディサイトのプロデューサーをやっていたのですが、サイトの立ち上げ初期には企画だけでなくデータベース設計もしていました。「人気アルバム全曲」というタイトルで、iモードの着メロサイトでは後発ながら、ランキング上位に入るなどドコモからも高評価を受けていたタイトルでした。
また、自社のフィーチャーフォンのコンテンツをスマートフォン用に変換するフレームワーク開発プロジェクトのディレクションも担当しました。その他にも自社サービス間でユーザーを誘導しあうアドネットワークを開発して全社的な収益構造を大幅に改善したり、ソーシャルゲーム開発のマネジメントをしたり、エンジニアと密に連携して企画を行っていました。
― 富士通から当時まだベンチャーだった前職に転職したきっかけはなんだったのでしょう?
富士通で私が携わっていたのが携帯のインフラで、当時のJ-PHONEやツーカーといったところがお客様でした。通信回線が2Gから3Gに移行する時期で、基地局や基幹系の通信設備を売っていたのですが、総務省のネットワーク整備計画を見て時代の変化を予感しました。
メタル回線から光回線になり、携帯がモノクロからカラーになってアプリが動くようになり、ああ、これはすごい時代になるなと思いました。インフラを売るよりコンテンツの中身を売りたい、通信インフラ上で動くサービスを自分で作りたい、という思いが非常に強くなったんです。
当時、スカイメロディという、電話番号を入れるとSMSで着信メロディが送られてくるコンテンツ配信サービスを富士通が作っていたのですが、こういうモバイル向けのサービスはいいなと思ったのをきっかけに前職に転職してモバイルコンテンツの世界に飛び込みました。
― そして上場を果たした前職から再びベンチャーへ転職されたのですね。
私はモバイルインターネットに大きな可能性を感じて前職のコンテンツプロバイダーに入社しました。前職ではベンチャーが大きく成長して上場するプロセスの中で、様々な経験をして多くのことを学ぶことができました。ただ、恋愛ゲームがヒットして会社がそこに集中していく中で、自分が本当にやりたかったのはこれだったのだろうか、感じるようになりました。そして改めて自分を見つめ直した結果、転職を決意したのです。
仕事を通じて社会を良くしたい、という想いで10社以上の企業を比較検討しました。最終的には代表が富士通時代の同期だったというのと、事業が持つポテンシャルや社会に与えうるインパクトを鑑みてデザインワン・ジャパンへの入社を決めました。
プロダクトマネージャーに最も必要なのは、自分の中に判断軸を持つこと
― 良いプロダクトを作る上で意識していることはありますか?
自分にとって良いプロダクトの定義は「多くの人に長くつかってもらえること」です。他社サービスと比較しながら、どれくらい多くの人が価値を感じてくれるのか、継続性があってスケールメリットがあるか、普遍的なニーズがあるものなのかどうか、ということを常に意識しています。
ごく一部の顧客からしか要望がない、とか、この瞬間しか使えない、というものについては基本的にGOを出しません。「なぜを5回繰り返す」といいますが、このサービスによって何がどう変わるのか、具体的にイメージできることが重要です。
また、他社のサービスを積極的に使うようにしています。何か新しい施策をやる場合は、他社はどんなことをやっているのか徹底的に調べないと気がすまない。面白そうだなと思うアプリはとりあえずインストールしてみます。結局は使わないことが多いんですが、どういう仕組みや制度でやっているのか一通り見てみます。
― 着想のコツのようなものがあれば教えて下さい。
まず事業やユーザー行動の構造を理解することですね。構造理解をベースにしてプロダクトイメージを具体化することで、発案からリリースまでスピードを早めることができます。
その際、フレームワークに基いて思考すると構造理解がしやすくなります。例えば、エキテンのアップセルプランはとてもうまくいって次の成長の原資を作ることができたのですが、売上を伸ばす上では顧客数を増やすか単価を上げる必要がります。顧客数が伸びているなかでどこに伸びしろがあるだろうか、と考えれば必然的にアップセルプランに行き着きます。
あとはデータをよく見ること。今でもエキテンの分析用データベースにAccessで接続して、自分自身でクロス分析などをしています。
― その他にPMに必要なマインドセットとして重要なことはなんでしょう?
プロダクト開発において一番重要なことは「自分がどうしたいか」だと思っています。誰かに言われたから、という理由でやっていても絶対に良いものはできません。きっかけは誰かの発案や指示だったとしても、それを受けて「自分はこうしたいと思ったからこういうプロダクトを作る」といったように、自分のなかで大きな軸を作らないと絶対にうまくいかない。「なぜやるのか」を自分自身に対して問い、「こういうことをやりたい」という意思を持ったPMが作ったプロダクトは強いと思うんですよね。
前職でマネジメントを担当していたソーシャルゲームではビジネスとして最低限の結果は出せていましたが、トップコンテンツの収益を抜くことができませんでした。
今にして思うと「なぜやるのか」ということがわかっていなかったのでしょう。プロジェクトにアサインされたからやったというような状態で、事業にコミットできていませんでした。表面上はうまくやっているように見えていたかもしれませんが、それは目的が明確でモデルが確立した分野だったからです。自分でやる意義を見いだせないことをやっても大きな成果はあがらない。自分で新たなモデルを構築しなければならない立場になったときにPMとしての真価が問われます。
― PMにとって一番必要なのは軸を持つことだ、と。
はい。プロダクトマネージャーに決まった型はないのではないかと思います。自分がどうしたいか、を基準に考えるのが一番いいのでは。
プロダクトマネジメントに関わる人の中には、自分は器用なだけのなんでも屋なのではないのか、と自分の専門性に迷いを感じる人もいるようですが、私自身もなんで屋ですし、それは良いことだと思っています。自分がこうしたいと思う方向に対して、なんでも屋気質を使って色々なアプローチができるからです。これまでのキャリアで様々な経験をしたことがプラスになっています。
― 事業責任者やプロダクトマネージャーを志す人におすすめの本はありますか?
プロダクトマネジメントと直接関わりはありませんが、「嫌われる勇気」がお薦めです。アドラー心理学の本ですが、プロダクトマネージャーとして自分自身のなかに判断軸を持つことの重要性がわかる本です。
― ありがとうございました。
ポエム駆動開発とは
それぞれの想いを「ポエム」として表現して開発を駆動するのがポエム駆動開発です。
第1回 事業会社における開発とポエム:会社で「ポエム」を綴ろう! ~ポエム駆動で理想を語ると社内の風が変わる!~|gihyo.jp … 技術評論社
ポエム駆動開発のオリジナルはppworks氏によるポエム駆動開発によるWEBサービスの作り方 pplog誕生ものがたりというエントリーで発表された手法です。
ポエム駆動開発によるWEBサービスの作り方 pplog誕生ものがたり - pblog
ビジネス文章としての整合性や第三者からの検証性を必ずしも重視せず,書き手自身の理想であったり熱意だったり危機感だったり,そういう何らかの感情の発露を自分の中で反芻してとりまとめた表現した文章や図面の事。規模は数行から数十行であることが多い。
第1回 事業会社における開発とポエム:会社で「ポエム」を綴ろう! ~ポエム駆動で理想を語ると社内の風が変わる!~|gihyo.jp … 技術評論社
ポエム駆動開発(ぽえむくどうかいはつ;poem-driven development;PDD)
ポエムにより開発を進めるプログラム開発手法のひとつ。初めにポエムを高らか(tkrk)に宣言(ポエムファースト)することで、非機能要求までを広くカバーできるとされ、ビヘイビア駆動開発を補完する手法として注目され始めている。タスク完了後のレトロスペクティブ(振り返り)としてのポエムラストを行い、次の開発サイクルへとフィードバックするアジャイル的側面もある。
PDD|yocifico|note
なぜポエムが必要か
同じレベルでコミット出来るパートナー的な存在がいると意思決定のスピードはあがります。
ポエム駆動開発によるWEBサービスの作り方 pplog誕生ものがたり - pblog
ここで言うコミットレベルとは量というより質の話で、サービスに対する感覚や価値観が近いといった意味です。 その辺の感覚がずれていたりすると、相手をハラオチさせるための無駄な議論が必要になります。 無駄な議論をしているときに「あー、いますごく仕事している!」みたいな感覚になりやすいですよね。なんなのあれ。 必要なのはチームとしてのハラオチであり、個人のハラオチではありません。
ポエム駆動開発によるWEBサービスの作り方 pplog誕生ものがたり - pblog
私達はサービスを開発する前にポエムを書くことを大事にしています。それをポエム駆動開発と呼んでいます。 サービスに対する熱い思いがパートナー(もしくはチーム)で共有させれていて、それをいつでも振り返り立ち返る、ソレが一番大事です。
ポエムを書く人 = プロダクトオーナーと考えるとわかりやすいですね。
ポエム駆動開発によるWEBサービスの作り方 pplog誕生ものがたり - pblog
ポエムの効果
会社で「ポエム」を書く事によって,プロダクト開発が活発化する,考えや意見が互いに語られる,新しい取り組みがスタートするなど,組織のアクティブさを増す効果が生まれます。
会社で「ポエム」を綴ろう! ~ポエム駆動で理想を語ると社内の風が変わる!~:連載|gihyo.jp … 技術評論社
ポエムの実例
何やら、インターネットが窮屈になってきたのでは。私達が書きたい事を好きなようにかける場所は一体どこにあるというのだろう。
「私はこう思う、こう感じた。」ただそれだけの事を書いただけなのに、うっかり各種ソーシャルでアクセスを集めてしまい、顔の見えない不特定多数の攻撃を受けてしまう。そういうの、何かが間違ってやしないだろうか?別に誰かの検証や対話を必要としていたわけじゃない。自分がぼんやり思っている事をこの世の誰かに知って欲しかっただけなんだ。
俺たちのゆるふわインターネット「pplog」 をリリースしました(してました) - 納豆には卵を入れる派です。
ポエム駆動の導入例
社内ではesaというツールを使ってポエムを語るんです。このサービスはこうやったら成功するんじゃないかって書くと、みんなが反応を示していく。そうやってどんどんプロダクトを改善したり、新しく作り出したりしていますね。
ポエム駆動開発がエッジすぎる!白石俊平がピクシブの開発環境について、聞いてみた! | HTML5Experts.jp
導入に難しさを感じるケースも
チームメンバー4人でそれぞれに、今回作りたいものに対する想いをポエんでもらったが、かきっぱなしで全然ミーティングに生かせない。
原因は、
- ポエムは、読み解く努力を払わなければならない。
- 反応を積極的に返さなければならない。
- 新しいツールは、少し自分で使ってみてから展開しなければならない。
ということに気づいていなかったからだった。
ポエム駆動開発記1 :baby_chick: - Qiita
ポエム駆動を定着させるには
「ポエム」という言葉を使いだす前から,元々自社のサービスに凄い熱意とオーナーシップを持っているメンバーが揃っていました。
第2回 「ポエム」の持ち寄りを支える開発組織と運営:会社で「ポエム」を綴ろう! ~ポエム駆動で理想を語ると社内の風が変わる!~|gihyo.jp … 技術評論社
- 「ポエム」更新がグループチャットによってリアルタイムに通知される
- 通知をきっかけに「ポエム」が読まれて,コメントやスターによる反応が得られる
- 得られた反応はリアルタイムに通知される
- 反応をきっかけに更に考えが深まる
- 具体的なアクションが生まれる
第2回 「ポエム」の持ち寄りを支える開発組織と運営:会社で「ポエム」を綴ろう! ~ポエム駆動で理想を語ると社内の風が変わる!~|gihyo.jp … 技術評論社
リアルタイムな通知による活動の可視化がインセンティブになり,ピクシブのメンバーに備わっていたサービスとユーザに関する熱い想いが刺激され,少しずつ「ポエム」を書いてみる人が増え,いつしか「ポエム」を書き始める前はどのように仕事していたか思い出せなくなる位に定着していきました。
第2回 「ポエム」の持ち寄りを支える開発組織と運営:会社で「ポエム」を綴ろう! ~ポエム駆動で理想を語ると社内の風が変わる!~|gihyo.jp … 技術評論社
1. 普段のコミュニケーションツールに流す
2. 導入を推進する人が積極的に「ポエム」を流す
第5回(最終回) pixivと「ポエム」の未来へ:会社で「ポエム」を綴ろう! ~ポエム駆動で理想を語ると社内の風が変わる!~|gihyo.jp … 技術評論社
2016年4月の注目記事まとめ
プロダクトマネジメントに関する記事で、4月に話題になったものをピックアップしてご紹介。
freeeのCEO佐々木大輔さん自身によるプロダクト開発の振り返り。ターゲットセグメントとそれに対するベネフィットを定義すること、オーバスペックにならずMVPに向かう上ためにタイムラインを決めて守ること。
Kaizen PlatformのCEO、須藤さんによるNewspicksの連載より。ステークホルダーとの調整の過程で顧客体験が損なわれないためにプロダクトマネージャーが必要となる、など、ご自身のリアルな経験に基いてなぜ今プロダクトマネージャーが必要とされるのかを解説されています。
クックパッドからお金のデザインに転職した梶田岳志さんのインタビュー。プロダクトマネージャーの定義、PMが注目されるようになった背景について。
そういった意味でも、プロダクトマネージャーは「製品に一貫性を持たせる人」だと思います。製品が世の中において占めるべき位置を見定めて、実現する価値を理解し、あきらめずに粘り強く取り組む。
Matt LeMay 氏の記事 "The Past and Future of Product Management" の翻訳。「単にソフトウェアを顧客に提供する」ことから「顧客に適切なソフトウェアを提供する」ことが求められるようになったことで、PMの必要性が認識され始めている。ただ、エンジニアリングやデザインがわかることをPMの採用要件にすると失敗する。WhatではなくWhyを伝えること、人間性の理解、異なる価値観を橋渡しするコネクティブ・スキル、などがPMには必要。長文ですが参考になるのでぜひ全文読むことをお勧めします。
Qiita:Teamの開発を通して見つけてきた、Incrementsの文化を作る方法 // Speaker Deck
Incrementsさんのプロダクト開発プロセスについて。Running Leanを実践して「価値仮説」の検証に注力。ユーザーヒアリングを徹底。
おなじくIncrementsさんによるプロダクトマネージャーの職務定義(Job Description)。端的にまとめられていて参考になります。
pmjpのオフ会レポート。第3回目は初のプレゼンありの会となり、とても盛り上がりました。次回は7月の予定とのこと。
リクルートジョブズさん主催のProduct Managers Night #1のイベントレポート。私もモデレーターとして参加させていただきました。
プロダクトマネージャーに訊く #1:ランサーズ木下さん
― まず簡単に自己紹介をお願いします。
ランサーズ株式会社でプロデューサーをしている木下です。
前職はNTTデータでエンジニアをしていました。2012年にエンジニアとしてランサーズに入社しました。入社して1年ほどしてエンジニアから企画側に変わってプロダクトマネジメントを担当するようになりました。
― ランサーズさんのプロダクトについて教えて下さい。
社名と同じランサーズというサービスを提供しています。ランサーズは「仕事を依頼したい人」と「仕事をしたい人」をマッチングするクラウドソーシングサービスです。
ランサーズを使えば、スキルを持っている方が住んでいる場所に関係なく仕事ができます。仕事の7割が東京からの依頼なんですが、受注の7割が東京以外と、ランサーズを通じて都心の仕事を地域に再分配できています。
色々な事情で普通に会社勤めをして働けない方が沢山いらっしゃいます。親の介護のために地方にいるとか、子供が小さくて外に働きに行けないとか、そういう事情がある方でもリモートで仕事を得られるのがランサーズの良い所です。
ランサーズを通じてスキルアップした、という人もたくさんいます。ある主婦の方は最初は簡単なライティングの仕事しかできなかったのですが、ランサーズを使って仕事をするうちにライティングスキルが上がって単価もあがり、クライアントから指名されるようになったそうです。ランサーズで仕事を受けたことをきっかけにフリーランスとして独立開業した、という人もいます。ランサーズを使うことで可能性が広がっているのがとても嬉しいですね。
仕事の依頼を掲載するとすぐに提案が集まります。個人的にランサーズを使って仕事を依頼することもあるんですが、本当にすごいサービスだなと思います。
毎年開催されるランサーオブザイヤー。パパランサー賞、地域ランサー賞など、様々なテーマの賞で活躍するランサーを表彰している。
― 最近はどんな機能追加を?
先日、ランサーズ上の仕事のやりとりを効率化するために、メッセージ機能をリニューアルしました。ランサーズが使いやすければ、よりランサーズを使おうと思ってもらえて取引量も増えます。
メッセージ機能はスタンダードなサービスを色々と参考にしました。仕事を進めやすくなりましたと言ってくださるユーザーさんが多くてすごく嬉しいですね。
― どんな体制でプロダクト開発を進めているのでしょうか?
複数チームに分かれてランサーズを開発しています。1チームにつきエンジニアとディレクターが数名いて、デザイナーとインフラ担当は兼任で各チームの仕事をしています。チームごとにディレクターがプロダクトマネジメントを行っています。
KPIや改善テーマごとにミッションを分けてチーム化しています。
僕は各ディレクターの企画をレビューしつつ、自分もディレクターとしてチームを一つ担当しています。
― ディレクターの仕事の範囲を教えて下さい。
分析して、仮説設定して、検証できる方法を考え、それを企画に落としてUI設計するところまでがディレクターの仕事です。
ディレクターがワイヤーフレームを書いて、デザイナーがビジュアルデザインをします。ただUI設計フェーズからデザイナーに入ってもらうことが多いですね。
ワイヤーフレーム作成はSketchを使っています。予めパーツが用意されているのが便利ですね。大きなアップデートの場合は、Prottでプロトタイプを作って確認します。ProttとSketchを同期させて使っています。
データの分析は基本的にディレクターの仕事です。僕はもともとエンジニアだったんでSQLは書けますが、書けない人も覚えるようにしてもらっています。
エンジニアに頼めばデータを出してもらうことは可能です。ただ、仮説を立てる人とデータを出力する人が別々だとすごく効率が悪い。ディレクターがSQLをかければ、仮説立案とデータ出力のプロセスが一緒になります。プロダクト開発の成功には、仮説検証を何回できるかが重要です。ディレクターが自分でSQLを書けるか書けないかで、仮説検証のスピードと精度が全然変わってきます。
― プロダクトの企画や開発はどのようなプロセスで進めていますか?
クオーターや半期の節目に、社長と一緒にプロダクト開発の大きな方針を決めます。方針にもとづいて各チームで施策やマイルストーンを作ってもらってレビューします。
細かい施策はレビューなしで進めてもらいます。クリティカルなもの以外はどんどんやってみようというスタイルです。
開発ラインが2つあって、大きな改修とグロースハック的な改善が同時に進んでいます。チームでも個人でも大きい改修だけやっていればいいわけではなくて、小さいのもたまにやりましょうというルールにしています。エンジニアはリリースがないとモチベーションを維持しにくいので、バランスがとれていいのかなと思っています。
僕個人としても大きいのよりも細かい改善を出しまくるのが好きですね。細かな施策の積み上げで数字があがっていくほうが楽しい。
大きな施策の場合は社長にもProttでプロトタイプを見てもらいます。
ただ社長はプロダクト以外にも業務があって忙しいので、すぐレビューしてもらいたくても予定がとれなかったり、二日後とかになってしまいます。なので社長の予定を毎日おさえてレビューの時間を確保したこともあります。
社長と意見がぶつかることもありますが、そういう時は数字やユーザーの意見をベースに客観的に議論するようにしています。最終的には判断するのはユーザーだと思っています。
そもそもぶつからないようにサービスに対する感覚を日頃からあわせるようにしていますね。こういうサービスが出た、とか、このサービスは見ておくべき、など彼が気になっているサービスは自分も見ておきます。良いと思ったものも悪いと思ったものも、両方見ておくことが目線合わせとしては大事です。
― ユーザーの意見を重視しているんですね。ユーザーヒアリングはどのように行っていますか?
弊社にはプラットフォーム事業とLancers for Businessという法人向け事業の2つの事業があるのですが、法人向け事業では社員がランサーズを使って仕事をしています。だから社内にランサーズのヘビーユーザーがいるんです。専用のチャットルームがあって、要望をもらったり企画について意見をもらったり、逆にこちらから改善した点をアナウンスしたりする場があります。社内でサービスのユーザーと常に対面していて、一緒にサービスを改善できるのはかなり強みです。
もちろん社外のユーザーさんにも聞きます。お会いしたことのある方やFacebookなどでつながっている方にリモートで意見をもらいます。ワイヤーフレームのキャプチャを送って見てもらうこともありますね。そうすると「私はそういう使い方はしないので、たぶんその機能はリリースされても使いません」なんて言われて、自分の思い込みに気づくこともあります。
数ヶ月かけて大きな改修をしたのに仮説がはずれました、となるとすごくへこみますよね。細かく分けてリリースするとか、そもそも開発する前に聞くとか、仮説検証を細かくやるようにしています。
― ちなみに木下さんはもう全くコードを書いていないのですか?エンジニアとしての心残りはありませんか?
プロデューサーになってしばらくは、自分の企画を自分で実装してリリースしていた時期もありましたが、今は企画専任です。コードを書くことには今でもちょっと心残りはありますが、全部自分でやろうとしてどれも中途半端になるよりは、一つの仕事で尖っていくほうがいいのかなと思っています。
― プロダクトマネージャーはコードを書けるべきかという議論がありますが、エンジニア出身のプロダクトマネージャーとしてどう思いますか?
書けるにこしたことはないと思いますが、書けなくてもプロダクトマネジメントはできると思います。エンジニアと調整しながら進めれば問題ないのでは。社内のディレクターでエンジニアバックグラウンドの人は自分以外にいませんが、特に問題なさそうです。
逆にエンジニアリングがわからない方がいいのかもしれません。わからないからこそ気兼ねなく企画できる。僕はたまに悪い意味でストッパーになってしまう時があります。
これは画面側だけでできるなとか、アプリケーション側までいじらないとダメだなとか、DBまで変える必要があるなとか、実装方法がわかることでかえって企画の思い切りを悪くすることもあるかもしれません。
― 良いプロダクトマネージャーになるのに必要なものはなんでしょうか?
引き出しの多さはプロダクトマネージャーとしての強みになります。
僕は色々なサービスをめちゃくちゃ使ってます。新しいサービスは必ず見ます。昔からネットサービスが好きだったのでこの業界にいるんですが、かなり意識的に見ています。
Product Huntのような新サービスを投稿するサイトの国内版を個人的に運営していて、そこが情報源になっています。
色々なサービスをいじりまくっていると共通項が見えてきます。みんなが使い慣れているUI、使いやすいから残っているUIをエッセンスとして抽出するようにしています。
Webのサービスだけじゃなくて、スーパーとか映画館などのリアルサービスからもヒントを得られます。
スーパーの店内の導線設計の改善点を考えたり、映画のチケット販売機のUIが使いづらい原因を考えたり、世の中のあらゆるサービスを普通のユーザーではない目線で使うのが大事です。
ディズニーランドのUXっていいよな、何がいいんだろう、ネットサービスにはどう応用できるんだろう、という具合に最終的に抽象化・具象化してWebのプロダクトにつなげて考えていきます。
― プロダクト・オタクになる必要があると。
それだけでなく調整能力、コミュニケーション能力も重要です。プロダクトマネージャーは関わる人が多い仕事です。エンジニア、デザイナーといった作り手だけでなく、上司、社長、サポート、ビジネス側の部署など、色々な立場や役割の人たちとまんべんなくコミュニケーションできる必要があります。
接し方にも配慮するようにしています。例えば、エンジニアにプロダクトの改善要望を伝えるときには、相手の生産性を下げないように、五月雨式に思いついたら話すのではなく、一通り要点をまとめてから伝えます。言葉で伝わりにくい時は図で示せるように紙とペンを持って行って話す、など相手が理解しやすいように工夫しています。
個人的には調整やコミュニケーションは得意な方です。僕は5人兄弟なんですが、姉と兄と弟と妹がいてその真ん中という環境だったので、自然とバランサーになったのかもしれません。
― プロダクトマネージャーの仕事のどういうところが面白いと思いますか?
僕はものづくりがすごく好きです。これまで世の中になかったものをチームで力を合わせて作り出すのがすごく楽しい。そして作ったものを数万人や数十万人のユーザーさんが使ってくれる。普通に生きていると自分がやったことって100人にも伝えられないですよね。それがインターネットを使えばすごい数の人に作ったものを届けられます。それがめちゃくちゃ面白いですね。
分析も好きです。最初に仮設をたてて、一つ一つ仮設検証のためにデータをとりにいく。仮説が当たっていた時はとても気持ちがいい。
「表に立ってくれているんで、やりやすいです」とメンバーから言ってもらうことがあります。メンバーの仕事のしやすさをいつも意識しているので、そういったメンバーからの信頼を感じられる言葉をもらった時はとても嬉しいですね。
ランサーズには法人アカウントサービスという法人がランサーズで仕事を依頼しやすくなるサービスがあります。これは既存のプロダクトにアドオンで追加した別サービスで、ランサーズの中ではかなり規模の大きな開発プロジェクトでした。このプロジェクトはかなり大変だったのですが、エンジニアのモチベーションがすごく高くて、とても良い雰囲気で進められました。こういうプロジェクトはうまくディレクションできたなと感じます。
― プロダクトマネージャーとしてスキルを高めていくうえで、意識して行っていることはありますか?
僕は再現性の高いプロダクトマネージャーになりたいと常々思っています。
ランサーズでは4番目の社員なので、ほとんどの社員は僕より後に入社した人ばかりです。長く関わっているから、ランサーズという会社だからうまくできているという側面も多少はあると思っています。全然別の環境に突然入った時とか、全く新しいプロダクトを立ち上げる時でも能力を発揮できる再現性の高いプロダクトマネージャーになりたいです。
そのために必要なのが抽象化だと思っています。色々なサービスを見てパターンを抽出するのも抽象化ですし、うまく行った施策とそうではない施策の共通点を抽出するのも抽象化です。経験を昇華させてストックしていくことが重要だと思っています。仕事をしながら気づいたことをEvernoteにメモするようにしています。
― プロダクトマネジメントを学ぶ人におすすめの本はありますか?
「Inspired」などプロダクトマネジメントの本は参考になります。またビービットさんの「ユーザ中心ウェブサイト戦略」は参考になりますね。
インターンや新しく入ったディレクターにはグロービスの「27歳からのMBA」という本を読むことを勧めています。
プロダクトマネージャーには基礎的なビジネススキルが必要です。ロジカルシンキングや分析手法、仮説思考などの問題解決スキルに加えて、図解の仕方やデータ分析結果に応じたグラフの選び方、など基本的なプレゼンテーションのスキルも大事です。この本にはそうしたビジネス基礎力が解説されています。
KGIはアンコントローラブルだからコントロール可能な指標に分解して施策を紐付けようとか、仮説を立てて一番インパクトが大きそうなところから着手しようとか、ベースとなる考え方を揃えておくとコミュニケーションしやすくなります。
― 最後に記事の読者に伝えたいことがありましたらお願いします。
ランサーズではプロダクトマネージャーの採用に力を入れています。
ランサーズは世の中にとても良いインパクトを与えているサービスで、プロダクトマネージャーとしてやりがいがあります。
クライアントとフリーランサーというダブルターゲットのユーザーがいて、依頼、提案、選定、とワークフローのステップも多い大規模なシステムです。ランサーズに掲載される仕事の種類も、翻訳からシステム開発まで実に様々です。一つのサービスに色々な要素がつまっていて、プロダクトマネージャーとして腕が磨ける場です。
もともと社長の秋好がプロダクトドリブンな考え方なので、プロダクト開発にすごく理解があってやりやすい環境だと思います。
また、ランサーズ以外の新しいプロダクトも将来的にはどんどんつくっていく予定です。めちゃくちゃインターネットが好きという人、インターネットで世の中をよくできると信じている人が活躍できる場所だと思います。
― ありがとうございました。
スタートアップを舞台にしたドラマ「シリコンバレー」の配信がHuluでスタート
シリコンバレーのスタートアップ企業「パイドパイパー」を舞台にしたドラマ、「シリコンバレー」の配信がHuluでスタート。
スタートアップを舞台にした人間模様をコメディタッチで描いたドラマで、広告業界を舞台にしたドラマのマッドメンのスタートアップ版といったところ(マッドメンはシリアスだけど)。シリコンバレーってこんな感じなのかもねーと雰囲気を楽しめる。
アメリカではシーズン2まで放送済みで、まもなくシーズン3が開始予定らしい。
一話目のタイトルは「Minimum Viable Product」。作った曲が他人の曲と被っていないか確認できる、というほとんどの人にはViableでなさそうなプロダクトで起業しようとしているリチャード。プロダクトはイマイチだがそのアルゴリズムの革新性に大企業やVCの注目が集まり…。
Googleを始め実在の企業や起業家の名前がバンバン出てきたり、ビジネスサイドのメンバーが不当な扱いを受けたり、「世の中をより良くする」なんていう日本のベンチャー界隈でよく聞く様なフレーズを揶揄してたり、とベンチャーやプロダクト開発に関わる人なら思わずニヤッとしてしまうネタがたくさん。
ドラマのプロモーションサイトがいかにもスタートアップっぽいペライチサイトで面白い。
アルコールとカフェインと糖質がない生活、その後。
2月にこんなブログを書いた。
現在でも糖質とカフェインとアルコールをカットした食生活を送っている。体調はとてもよいし、酒やコーヒーが飲みたいと思うことはもはや全くもって無い。
実は先日宴席でほんの一口だけお酒を飲んでみたんだが、すぐに頭が痛くなってしまった。どうやらアルコールを受け付けない体質になってしまったようだ。
コーヒーの代わりに愛飲しているのが、H&F BELXのルイボスティー。カフェインレスだし、ミネラル豊富。抗酸化作用もあり体に良い。
専用のガラスタンブラーがおしゃれ。渋みがないので、茶葉をいれたままにしてもOKでむしろ味わいが深くなる。茶葉は20袋入りで800円程度でちょっと割高に感じるかもしれないが1袋で1L飲めるので、スタバのドリップと比べたら圧倒的に経済的。
茶葉はいろいろな種類がある。職場の近くのヒカリエで売っているのでつい寄って買ってしまう。最近のお気に入りはマルチフルーツとフォーカス。
コーヒーは飲まないと書いたが、ドルチェグストのカフェインレスコーヒーは重宝している。そのまま飲むとなんとも味気ないのだけど、ココナッツオイルを入れて飲むととても美味しい。ココナッツオイルはブドウ糖の代わりに脳のエネルギーとなるケトン体の生成を促進する。コーヒーのためというよりココナッツオイル摂取のために飲んでいる感じだ。
コーヒーカプセル ネスカフェ ドルチェグスト専用カプセル レギュラーブレンド カフェインレス 16杯分
- 出版社/メーカー: ネスレ日本
- 発売日: 2014/09/01
- メディア: 食品&飲料
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最近はあまり飲まないがノンアルコール・ビールは運動後や湯上がりに飲むと美味しい。要は炭酸水の爽快感を求めているのかもしれない。 低糖質でアルコールゼロのノンアルビールは各社から発売されているが、味はだいぶ差がある。おすすめなのが、ヴェリタスブロイとオールフリーのスパークリングホップだ。
糖質制限では小麦粉はNGなので、ラーメンもお好み焼きもパンも食べられないのだが、代替物がいくつかある。
小麦粉の製粉過程で小麦から取り出されるブラン(小麦ふすま)でパンが作れる。
ローソンのブランパンは糖質がカットされているのでサンドイッチなどを食べたい時にはおすすめだ。若干ぱっさりしているので、生ハムなど脂質が多い具材が合うかもしれない。
大豆粉を小麦粉の代わりに使った料理も美味しい。ただ大豆に含まれるイソフラボンの過剰摂取には注意が必要だ。(イソフラボンの摂取量の上限は一日75mgと言われている。これはおおよそ納豆2パック、または豆腐1丁程度だ。)
いろいろと制限しながらでも工夫次第で食生活を豊かにすることは可能かもしれない。
そういえば先日、3月に受けた健康診断の結果が届いた。
1年半ほど前の検診結果と比較すると、体重は-8.3kg、腹囲は-7.5cmとかなりの改善がみられた。Cb判定(改善を要する)がA判定に。その他の数値もすべて改善。現在は体重がもう少し減って74kg台に。減量そのものが目的ではないのだが、数値で結果が現れると嬉しい。
そんなわけで当分この制限生活を続けるつもりだ。とくに我慢している感覚はないので、制限という感じでもないのだが。
プロダクトマネージャー オフ会#3 フォトレポート
これまでは交流メインの会でしたが、今回は初めてプレゼンx2、LTx4というコンテンツありの会となりました。プレゼン資料は別途公開されると思いますので、写真で会場の雰囲気をご紹介。
入り口。新オフィスでも存在感のあるボウズマン。
社内のカフェが会場です。オシャレ。
最初のプレゼンはサイボウズの山田さんと齋藤さん。サイボウズの事業成長の歴史とあわせてPM制度が導入された背景のお話。PMとしていかに共感を得るか、という課題感の共有も。
二番手はfreee坂本さん。プロダクトラインナップが増えるなかで、限定された人数のPMでどうスケールさせるか。PMの仕事からプロジェクトマネジメントを外し、Whyを明らかにすることにフォーカス。
LTトップはSmarby矢本さん。バックグラウンドがエンジニアでないPMが何を強みにし、不足する知識をどう補ってきたか。PMに最も必要なのは偏執。
GMOペパボ高橋さん。自社のプロダクト開発のケーススタディ。カスタマージャーニーマップ、プラグマティックペルソナ、KPIツリー。実際にやってみて初めてわかることがある。
オプト平岩さんの相談LT(新ジャンル)。大きな組織のなかでPM的な考え方を広め、PMを育成していくにはどうすればいいのか。
Increments東峰さん。及川さんに託されたPM心得3条。「引く、聞く、割る」ちゃんと伝わりました。
熱心にプレゼンを聞く参加者の皆さん。
プレゼンの後の交流会。盛り上がってます。
会場をご提供いただいたサイボウズさん、ありがとうございました。
次回は2ヶ月後ぐらいに開催されそうです。ご興味のある方はpmjpのslackコミュニティにご参加ください。